7部分:第七章
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に来た理由もわかっています」
女神は落ち着いた声で述べます。
「探しておられるものが何かも」
「それを。教えて頂けないのですね」
「教えても仕方のないことだからです」
またしても突き放すような言葉でした。
「ですから」
「わかりました。それでは」
琴の騎士はそこまで聞いて仕方なく納得するといった顔になって応えました。
「まずは北へ」
「ええ」
女神の言葉に頷きます。
「では貴女の御言葉に従い」
「はい。ですが」
ここで女神はその妖しい笑みをまた浮かべました。そうしてまた彼に言うのでした。
「貴方はきっと何かを手に入れられます。ですから」
「安心していいのですね」
「そうです。それでは行きなさい」
彼を行かせます。
「それを手に入れに」
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