11話 オデッサの陰謀 11.17
[10/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
そうシロッコが言い終わると引き金を引きレビルの額を貫いた。
* グレイファントム艦橋 同日 18:15
核が爆発してから5時間強たった。
オデッサは核による爆発と汚染で連邦ジオン両軍に多大なる被害を被った。
未だに各部隊との連絡がつかない状況であった。
ブライトは憤りを感じ、マチルダもウッデイのアドバイスと聞いて置きながら無力な自分を責めていた。
「一体。どうなっているんだ!」
ブライトは艦橋で吼えた。そこにカイと一緒にミハルが入って来た。
ブライト含む艦橋全クルーがミハルがあることを告白するとカイが言ったためそれに注目していた。
「私、シロッコ大尉から脅されました」
「一体何をだね」
ブライトは慎重にミハルに問いただす。ミハルはゆっくり話し始めた。
「私はジオンのスパイでした。弟の病気の治療と妹を養うために・・・。連邦政府のしてくれたことは私たちに貧困で困難な状況を提供してくれただけでした。でも、ジオンはそんな私に手を差し伸べてくれたのです。だから私は・・・レビル将軍本隊の場所を割り出し、マ・クベ中佐がレビル将軍を攻撃するために・・・でも、まさか核なんて・・・」
ミハルの告白はこんな戦時下にあって珍しくない難民の問題であった。そのことに皆責めることも率先してできなかった。皆複雑な表情をし、沈黙しながらミハルの話を聞いた。
「だけど、シロッコ大尉にバレて、本隊をエルラン将軍の部隊の南だと偽報しろと・・・」
ブライトは表向きレビルを守ったシロッコと一瞬思ったが、即座に過ちに気が付いた。
アムロはそのことを代弁した。
「シロッコ大尉はミハルがスパイと気づいた時点でオレたちに言うべきだ」
「しかし、そんな連絡はないぞアムロ」
「ああ、そうだ艦長。そして今シロッコ大尉はここにいない」
リュウが当然の疑問を呈す。
「それじゃあ彼は・・・」
その時艦橋の大型モニターにジャブローより通信がもたらされた。
「ご苦労だった諸君」
連邦軍高官の軍服を着込んだ初老の男性が映っていた。通信回線のチャンネル的に輸送機の中からであった。
「私はジャブロー作戦本部のジーン・コリニー将軍の副官であるジャミトフ・ハイマン准将だ」
グレイファントムの面々は皆立ち上がり敬礼をした。
「よろしい。ただいまの状況を報告する。先ほど行われたオデッサの激戦はジオンの抵抗もあったが無事制圧が完了した。しかし、」
ジャミトフは少し間を置き、再び話始めた。
「先の戦闘により、エルラン将軍がジオンと内通していたということが発覚した。自暴自棄になったエルランは秘密
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ