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逆襲のアムロ
11話 オデッサの陰謀 11.17
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レックスは激戦のオデッサへ出撃、その他のモビルスーツ隊も出撃した。
モビルスーツ隊の出撃の後、ミハルは通信室へ駆け込みマ・クベと通信を取った。


「・・・聞こえますか・・・はい・・・そうです。南のトルコ方面が本隊です・・・」

ミハルはシロッコの言われた通り連邦のオデッサ包囲部隊の南の軍を本隊と偽報を伝えた。
その報告は即座にマ・クベの下へ知らされた。マ・クベは勝ったと言い、ミサイルを南の軍に向けて発射の指令を出し、シャトルへ急いだ。

マ・クベはシャトルの中でほくそ笑んだ。


「レビルよ。これほど手強い相手はいなかった。しかし今日でお別れだ。とても切ない・・・」


そしてマ・クベを乗せたシャトルは遥か空の彼方へ飛んで行った。


* オデッサ西部 同日 12:30


アムロのアレックスは撃墜数を20機とし、他のパイロットたちも着々と戦果を挙げていた。大体敵の姿が見えなくなり、グレイファントム隊のモビルスーツが1か所に集合していた。


「大方片付いたかな」

リュウがそう言うとアムロが頷いた。


「ああそうだな。周りの索敵をしつつグレイファントムへ帰投しよう」


その時だった。物凄い衝撃波がアムロたちに襲った。


「・・・っつ、なんだこれは!」


シロッコが叫んだ。その言葉に皆が絶句した。


「戦術核の爆発だ!」


「核だと・・・」


ガンダムを始めとするモビルスーツ全てに放射能の注意警報が鳴った。


「みんな全力で後退するぞ」


アムロたちは逃げるようにグレイファントムを目指した。そして無事にグレイファントムに着いたときシロッコのジム改だけが帰投せずどこかへ消えていた。


* レビル本隊 ビック・トレー 同時刻


レビルの本隊も遠からずその核の威力による被害を受けていた。その衝撃によりビック・トレーが走行困難に陥り、レビルは座乗艦を捨てて避難せざる得なかった。


「将軍。こちらへ」


副官に促され出口に向かうと、その出口にノーマルスーツを着込んだシロッコが立ち塞がっていた。
副官と警備兵はシロッコに退くよう促したが、その返答が小型な手榴弾だった。


「・・!ぐ・・・」

警備兵副官共々爆死し、一番後方にいたレビルも重傷を負っていた。
レビルはなんとか自力で起き上がったがその額に銃を突き付けられていた。
レビルは憤った。


「貴様・・・誰に私を殺れと命じた」


シロッコは一息ついて答えた。


「誰といいますと・・・まあ誰でも良いでしょう。私が望んだことでもある」


「!」


「レビル将軍。私の野望の糧になっていただきましょう」



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