11話 オデッサの陰謀 11.17
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た核をより効果的に使用するため戦線の縮小と連邦の包囲をワザと形成させていった。
マ・クベは腕を組み、映し出される各部隊と予測される連邦の部隊の配置を眺めていた。
「一体レビルはどこにいるのだ」
マ・クベは呟いた。この戦いの主目的は核による連邦の撃破は勿論のことレビルを斃すことでもあった。エルランからも連絡がなく、マ・クベは手持ちの部隊での偵察による連邦本隊の発見に四苦八苦していた。
「肝心要なところが取れない。さすがに警戒されているな」
オペレーターよりマ・クベに報告が入る。
「マ・クべ司令。敵が東と北より基地内に砲撃を始めました」
「来たか。宇宙への打ち上げシャトルのスタンバイをしておけ。あとミサイルの用意もだ」
「はっ」
マ・クベは基地の放棄を既に下していた。マ・クベが撤退した後に降伏するよう兵士たちにも伝えてある。しかしそれは詭弁だった。核を撃つ用意があるに他ならない。一帯を敵味方区別なく焦土と化すだろう。
「後は運を天に任すのみ。事後はエルランが処理してくれる」
マ・クベは表情を変えず脱出シャトルへ向かった。
* レビル本隊 ビック・トレー 同日 12:00
レビルはヨーロッパよりオデッサ基地への侵入を果たしつつあった。オデッサは天然の要塞でもありジオンの激しい抵抗に戦線が膠着していた。
「将軍、我が軍の進撃の足が止まっております」
副官がそうレビルに告げるとレビルは叱咤した。
「無用な心配だ。我が軍の戦力は基地のジオンを既に圧倒している。奴らの踏ん張りなど時間の問題だ」
すると、オペレーターよりグレイファントム隊到着の報がレビルの下に届いた。
レビルはこれを機に攻勢を更に強めるつもりでいた。
「来たか。我々が敵正面戦力を引き付けている間にグレイファントム隊に側面を突くよう指令を出せ」
「はっ」
即座にグレイファントムへ暗号命令文が打たれた。
* グレイファントム艦橋 同日 12:15
グレイファントムはオデッサのレビル本隊に合流間近であった。本隊より暗号通信があったとマーカーよりブライトへ報告がもたらされた。
「艦長。本隊より暗号通信です。敵左側面より攻撃に入れとのことです」
「わかった。ミライ!舵急速回頭。敵左側面へ回り込め!」
「了解!」
グレイファントムは左側面へ回り込むことに成功した。
そしてブライトはモビルスーツ隊の発進を命じた。
カタパルトに乗ったアレックスとアムロは深く一呼吸をしてから出撃した。
「ガンダム。アムロ出るぞ」
カタパルトが急速発進してア
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