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逆襲のアムロ
11話 オデッサの陰謀 11.17
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「おい、小僧ども!オレの服を汚しやがって。どうしてくれるんだ」


その青年は幼い兄妹を威圧した。周囲のひとたちはあんな幼い子たちになんてことをと言いながらも面倒事に関わらないようにしようと無視を決めていた。

その中でひとりの少女がその兄妹の前に立ちはだかった。


「ごめんなさい!この子達が粗相したみたいで・・・」


「あ〜ん。なんだお前は・・・」


「この子達の姉です」


「そうか。ならお前が弁償するんだな!」


「・・・それが今持ち合わせがなくて・・・」


「・・んだとぅ。なめてんじゃね〜ぞー」


青年が片手に持った酒瓶をその少女に殴りかかった。カイが即座にその少女の前に滑り込み、その酒瓶を持った手を払い飛ばした。


「お〜いおっさん。恥ずかしくないのか。こんな小さな子をいじめて」


カイは内心ハヤトに嫌ながらも鍛えてもらって良かったと思った。その青年はカイの姿に正気を失い、カイに襲い掛かっていた。しかしカイはしなやかな体さばきでその青年を地面に叩き抑え、その青年を気絶させ無力化した。

その騒動を嗅ぎ付けた地元治安当局が駆けつけてきた。カイはマズいと思い、その少女ら3人を連れてその場を離れた。

郊外の方まで逃げるとカイがここまで来れば大丈夫だろうとその3人に声を掛けた。


「はあ・・・じゃあ、気を付けて帰るんだぞ」


「あの・・・待ってください」


少女が声を掛けた。カイが立ち止まり答えた。


「なんかありますか?」


「いえ、うちすぐそこなんでお礼をしたのでお茶飲んでいかれませんか?」


カイは時計をみた。30分くらいは大丈夫だろうと踏んでご馳走になることにした。
彼女の家はちいさなアパートメントだった。彼女は手慣れた様子でカイにさっとお茶とスイーツを用意した。


「別に・・・そこまでお気を使わなくてもいいのに・・・」


「いえ、弟と妹を助けていただいたのでこれくらいは。それに」


「それに?」


「その姿、連邦の軍服ですよね。私明日から兄妹揃ってそちらにお世話になるんです」


「へえ〜。どこの部署だい?」


「確かグレイファントム隊・・・」


「ぶっ・・」


カイはお茶を吹き出しむせ返った。少女は大丈夫ですかとカイの背中をさすった。


「・・・っ、大丈夫。でもまさかな。オレと同じ艦に乗るとは」


「えっ!ホントですか」


少女はびっくりした。カイは頷く。カイは少女に所属証明書の提示を求め、彼女はそれを差し出すとカイは自己紹介をした。



「ミハル・ラトキエさんね。オレは地球連邦軍ブライト部隊所属のカイ・
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