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逆襲のアムロ
11話 オデッサの陰謀 11.17
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が、連邦の独自のメタルフレームの試作ムーバブルフレームが間に合った。それで機体を設計している。まだ試作段階なので柔軟さに多少の問題点が残るそうだ。アナハイムから流れてきたそうだが、その反応すら超える操縦技術にも対応させる装置が組み込まれているらしい。確かバイオセンサーとか・・・」


アムロは驚いた。やはり時代が加速度的に進んでいると思った。今の時代でのムーバブルフレームとバイオセンサーの実用化なんて在り得ないことであった。ウッデイは話を続けた。


「このムーバブルフレームは汎用な設計技術にしていくとレイ博士は言っていた。近いうちにすべての連邦の機体に標準しようになるだろう。しかしこのバイオセンサーはそうはいかないらしい」


アムロは言葉にしなかったが「そう思う」と思った。


「このバイオセンサーは厄介な代物である特定の脳波に感知して発動条件が揃わないと機能しないらしい。要は普通のひとじゃだめだってことだ」


ブライトは首を傾げ、率直に思ったことを口にした。


「つまりエスパーのようなひとでないと意味がないと」


ウッデイは笑った。ブライトはそんなに笑わなくてもと言った。


「・・・っ、失礼した。そうだな。超能力者だね。スプーン曲げやトランプマジックじゃないけど、まあ第6感ってやつかな。勘が常に働く者が操れると私にも分かり易い説明をレイ博士から言われたよ」


「そんなひと、いるのか・・・」


ブライトは腕を組んで考えた。アムロはブライトへ質問した。


「艦長。アレックスはオレが乗れるのか?」


「ん?・・・ああ、そのつもりだ。マチルダ中尉が掛け合ってくれた」


そう言うとアムロはマチルダを見た。するとマチルダはそうじゃないと答えた。


「私は艦長の要望をこのウッデイに伝えただけ。苦労したのはウッデイよ」


そう言うと、アムロは今度はウッデイに向いてお礼を言った。


「有難うございます。このモビルスーツが有れば、助かります」


「ああ、しかしアムロ君。君はこのモビルスーツ使えるかね」


「多分、大丈夫でしょう」


そう言うとアムロはアレックスのコックピットに乗り込み説明書片手に初期設定を始めた。


「さすが親父だ。この360℃モニター・リニアシート。要望通りだ」


この新型機はかつてアムロが乗っていたモビルスーツのレベル近くまで操縦者の視界をリアルに投影できる仕様になっていた。


* ベルファスト市街地 17:00


カイは一人でマーケットを歩いていた。夕食時なので買い物をする主婦らが沢山いた。その中でちょっとした騒動が起きていた。

幼い兄妹が酔った青年にからまれていた。

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