11話 オデッサの陰謀 11.17
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ラウとセイラが取り押さえ、看護師を呼び鎮痛剤を打つとミハルはすやすやと寝息を立てた。
カイが舌打ちして話した。
「シロッコの様子がおかしいのはオレも感づいていたが・・・」
その言葉を聞いたブライトは艦長席から立ちあがりカイに詰め寄り、胸ぐらを掴んだ。
「貴様!なぜ報告しない!」
「ああ、そうだな。言い訳になるが、ミハルのことも気が付いていた。シロッコが仕掛けた2重スパイということで司法取引で良い落としどころに持っていけると考えた。シロッコがそうミハルに促してくれたおかげでな。しかし読みが甘すぎた。・・・完全にオレのミスだ・・・」
アムロは胸ぐらを掴んだブライトの手を掴み、ブライトに語り掛けた。
「その辺にしておくんだな艦長。みんなシロッコに踊らされたんだ。今更事実がこうだとか覆すことができない。もはやただの八つ当たりだ」
ブライトはカイから手を放し、声の限り叫んだ。
その叫びは皆も感じるやるせない気持ちで艦橋に響きわたった。
そして、ブライトたちはジャミトフの言われるがままインドのマドラス基地へと進路を向けて失意の凱旋となった。
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