6人のドラゴン
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ん余裕あるじゃん!!」
「そんな即席トリオで俺らに勝てるかよ!!」
三大竜は地上でケンカしているナツとガジル、そして倒されているシリルに向かって一気に落下していく。
ドドォン
スティングたちがナツたちを捉えるべく落ちてきたために闘技場の地面から大きく砂煙が立つ。
「パワーアップしやがった。あれも滅竜魔法の一種なのか?」
「ナツぅ!!頑張れぇ!!」
腕を組み、最初よりも力が遥かに増したスティングたちを見てそう言うリリー。ハッピーはとにかく大きな声でナツたちに声援を送る。
「なんだよ、妙にすばしっこくなりやがって」
口元の砂を拭いながら愚痴をこぼすナツ。スティングはそんなナツに高速で接近しパンチを繰り出すが今度はナツも反応が間に合い、その拳を弾く。
「ほらほら!!ガード甘いんじゃないのナツさん!!」
「っお!!」
しかし弾けたのは最初の一撃だけ。次から次へと繰り出されてくる攻撃を前にナツは全てを防ぐことができずに地面へと倒される。
「くっ!!」
こちらではガジルがローグの攻撃に防戦一方。額につけていたバンダナがその攻撃の早さと鋭さの前に引き裂かれてしまう。
「どうしたどうした!?聖十の魔導士を倒した力はそんなもんなのか!?」
「ぐっ・・・」
今度は幻覚魔法を一切使わずに力業で攻めてくるグラシアン。シリルはガードを固めてその攻撃に耐えることしかできない上に、時おりフェイントを入れながら攻撃を出してくるために少しずつ少しずつ削られていく。
「ぬぅ・・・これは一体・・・」
「魔力増幅の術。加えてチームワークも隙がないようですね」
スティングとローグ、グラシアンはメイビスの言う通り、仲間の動きをわかっているかのような動きでナツたちを翻弄していく。
「思ったほど張り合いねぇな」
「3人に比べると、妖精の尻尾のトリオ・・・というより、あの2人の息が合っていないようだね」
オルガとルーファスがそう言う。息が合っていない2人とは言わずと知れたナツとガジルである。
シリルはここまでダブルスの競技に出ていたこともありナツたちに合わせることもそこそこにできているようだが、明らかに2人は合っていない。というより合わせようといった感じに見えない。
その間にも三大竜の猛攻は続いており、ナツとガジル、シリルの3人は反撃の余地も与えてもらえずやられるがままである。
「いっけぇ!!必勝パターンに入りましたよぉ!!」
「そのまま決めちゃえ!!」
「フローもそうもう」
剣咬の虎のエクシードたちは闘技場の3人と同調しているかのようにノリノリで、応援にも勢いがある。
「いいぞぉ!!剣咬の虎!!」
「
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