34部分:第三十四章
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。しかしそれ以上のことは依然としてわからないままです。
「それはわかりましたが」
「私のことを知りたいのね」
「はい、貴女は一体」
「私の名はクンドリー」
声は遂に名乗りました。
「クンドリー」
「それが私の名。パルジファル」
「はい」
また騎士の名を呼びました。何処か母親を思わせる呼び方です。
「私は貴方がここに来るのがわかっていた」
「それは私がこの世で最も大切なものを探しているからですか?」
「その通り」
クンドリーの声はまた答えます。艶めかしく彼を包み込むかのように。
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