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転生とらぶる
Fate/stay night
1157話
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 それでいながら、お遊び的……というのはちょっと言葉が悪いが、そんな戦いだ。
 つまり、お互いに命を懸ける必要はない訳だ。
 そうなると、今まで全く使い道が分からなかったあの宝具を……

『凜、あのルールブレイカーとかいうキャスターの宝具を持ってきてくれるか?』

 その念話が余程に意外だったのだろう。目を大きく見開いて俺の方へと視線を向けている。

『おいおい、折角の美人が台無しだぞ』

 からかうように告げたその言葉に、薄らと頬を赤くした凜は慌てて念話を返してくる。

『ちょっと、あの宝具を使う気なの?』
『ああ。結局まだ効果は分かってないんだろ? なら、余裕があるうちにその効果を解明しておいた方がいいんじゃないか? 幸い、ランサーとの戦いではお互いに命を奪うといったような事はないんだから、寧ろこの機会に試さないでどうするかって話だ』
『それはそうだけど……本気なのね?』
『おう、本気も本気。大本気だ』

 じっと俺の顔を見ていた凜だったが、やがて頷きを返す。

『分かったわ。じゃあ、すぐにルールブレイカーを持ってくるから、ちょっと待ってて』

 そう告げ、凜が居間から出ていく。

「で、どうするのか決まったのか?」

 そんな凜の後ろ姿を見送ったランサーが、俺に尋ねてくる。

「ああ、喜んで引き受けさせて貰うよ。幸い、こっちにも色々と試してみたい事があったしな」
「おいおい、俺は実験台かよ? そんなに甘く見られてるのか?」

 口調は軽いが、ランサーから感じられる雰囲気は一段重くなる。
 ランサーも英霊になる程の男だ。自分が甘く見られるのは許せないんだろう。

「さて、どうだろうな。ただ、こっちとしても一応目的があっての戦いだ。そっちだって興が乗ったって理由で戦うんだから、そこまで目くじらを立てることはないだろ? それに……」

 一旦言葉を切り、ニヤリとした笑みを口元に浮かべて言葉を続ける。

「どうしても俺が許せないのなら、そんな事が出来ないように全力で挑んでくればいいだけだろう? 俺が何も出来ないままに負けたりしたら、ランサーにとっても実力を見せつけるって意味では問題ないだろうし」
「へぇ。そこまで言うのか。……いいさ、なら俺もお前の思惑に乗ってやるよ」
「アークエネミー、ランサー、一応言っておくけど、お前達2人が戦いをするのなら、どこか広い場所でやってくれよ。この付近で戦われたら、遠坂の家が壊れる」

 じっと俺達のやり取りを見守っていた綾子の言葉に、確かにと頷く。
 まさかサーヴァント同士の戦いを、その辺の道路とかでやる訳にもいかないしな。
 けど、俺とランサーが戦えるような場所ってどこがある?
 ランサーの方も心当たりのある場所はないらしく、少し難
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