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ウルゼロ魔外伝 超古代戦士の転生者と三国の恋姫たち
三国同盟、その後の事
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ご主人様、ご命令を」
「うん。愛紗。樊城へ向かって、華琳(曹操の真名)の力になってやってくれ」
愛紗は主に命令を求める。一刀もこの自体を無視できないので愛紗に樊城へ向かうことを命じる。
「御意」
「愛紗、ごめんな。護衛に連れて行けなかったこと」
「いえ、それはまたの機会に譲るということで。私はあなたと桃香様の将。ご命令とあらばどこまでも行きます」
愛紗らしいな。一刀はそう思った。すると、横から鈴々が愛紗に向けてニヤついた顔を見せつけた。
「にゃはは〜素直にお兄ちゃんとくっつけなくて残念って言えばいいのだ」
「り、鈴々!!!」
図星だったようだ。恥ずかしいところを疲れた愛紗は赤面して怒り鈴々としばらく追いかけっこをしていたという。



エスメラルダ…略称『エメラダ星』は人間だけでなく、エルフや翼人などの亜人種も住んでおり、魔法文化が発展している。
だが、かつて闇の勢力の手によって6000年の時をかけて腐敗と滅びの運命を辿りかけた星でもある。しかし、二人の特殊な魔法系統を持つ少女たちによって呼び出された光の戦士『ウルトラマンゼロ』と『ウルトラマンノア』と仲間たちの活躍によって侵略者たちは霧散、腐敗しきっていたこの世界の国々もこれまでの自分たちの過ちと罪と向き合い、大規模な改革と文明開化を執り行った。
そして当時、偶然にも地球からの来訪者として『ZAP』が訪れたこともきっかけに、エスメラルダと同じ次元に存在する地球との外交も開始される。
その結果『ハルケギニア大陸』を中心に、戦いの時はまだ中世ヨーロッパのような街並みが広がっていたが、突如出現したある科学者たちの研究もあって、文明レベルは上昇の兆しを見せた。
おかげで街にはところどころ、当時の風格を残しつつも、近代的な場所が広がり始めていた。この星は約20年までに侵略者の危機にさらされ、しかも当時は貴族政治の腐敗が目立っていたので緊急を要した。
現在は女王アンリエッタの夫婦と対怪獣防衛軍『UFZ(ウルティメイトフォース)』を筆頭に計画を進め、かろうじて持ち直したといった所だ。
いつまでのものと分からない平和。しかしこの星の人々は、たとえ一寸先が闇の中でも進むことを拒むことはなかった。

たとえ、今ここにひとり、人生という道に迷っている人がいるとしても。

…ハルケギニア大陸の小国トリステインの首都『トリスタニア』。
不良が着込むようにボタンをつけず、ボロボロで乱れた黒い学生服を着たその少年は、ワックスを使って、男性にしてはとても珍しい桜色の髪を逆立たせている。容姿は中性的で女性にも見間違えられそうなほどの端正さがある。
「うう…」「い、いてえ…」
彼の背後には似たような服を着ている男子学生が、ボロボロの状態で転がっている。どうも喧嘩で暴れた結果、彼がボコボコに叩
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