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ウルゼロ魔外伝 超古代戦士の転生者と三国の恋姫たち
三国同盟、その後の事
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んの、あたしももう一杯行けるぜ!」
山のように積み上がった丼×30。塔のようにそびえる丼の向こう側に、赤い短髪の小柄で元気のいい少女と、ポニーテールを持つ少女が、丼に詰まったチャーシューをすすっている。
「鈴々と翠、相変わらずすごい食べっぷり…」
「…ちゃんと食費のことを考えてるのか、あの二人は?」
驚きはしない、何度も見た光景だ。呆れる一刀と愛紗は見てるだけで腹が膨れてしまいそうだった。
鈴々…名は張飛。愛紗、桃香とは桃園と呼ばれる場所で義姉妹の誓いを交わしあった末の妹。正史の張飛同様、自分の小柄な身体以上の武具『丈八蛇矛(じょうはちだぼう)』を軽々と振り回す猛将。そしてさきほど言ったとおりの大食いである。
翠…名は馬超。成都から遥か北の方面、西涼の出身で、達人級の馬術と槍さばきから『錦馬超』と称されている。少々がさつだがうぶで恥ずかしがり屋であるなど、可愛らしい一面がある。
見たところ、どれだけ多く昼飯を食えるか対決しているようだが…。
しかし、大食いなのは二人だけじゃない。
「…おかわり」
触覚のような赤いアホ毛と、思わず長○と言いたくなるような無口オーラを漂わせる長身の少女。肉まんを食べながらまたしても肉まんを注文する。
彼女は呂布。真名は恋。正史と同様この世界でも、方天戟を振るう一騎当千の無双の戦士だ。正史の呂布は、自分の求めるもののためなら裏切りを平気でやらかすことで知られるが、恋は全く真逆の性格。動物が好きで、仲間も一刀のことも慕っている仲間思いの少女だ。正史の呂布が曹操と劉備に倒され死んだという事実と違ってこの場にいるのもそのためだ。
「ねねにも…」
「れ、恋殿!?ああ、ありがたき幸せなのです〜」
彼女の隣に座って、感激しながら肉まんを受け取ったのは陳宮。真名は音々音(ねねね)。恋が蜀の傘下に入る以前から彼女の補佐、そして軍師として勤めてきた小さな少女。必殺のチンキューキックは一刀の天敵である。
「この分だと、今日の昼飯はチャーシュー以外にしたいな」
「ですね…」
これ以上見るのは良くないと判断した二人は、一先ず鈴々たちから離れた場所で食べることにした。
「月〜、来たよ!もうできた?」
「え?あ、はい!少々お待ちください!」
愛紗の隣に座った一刀が厨房にいるかもしれない月に声をかけると、厨房から月の慌てる声が聞こえてきた。
「ちょっとあんた!月を慌てさせんじゃないわよ!ただでさえあの三馬鹿相手に手を焼いてるのに、こぼしたら大変じゃない!」
他にもうひとり、月と共に別の少女がいるようだ。あの怒鳴り声からして、一刀の記憶通りだと一人しか思い当たらない。
賈駆。真名は詠。月の大親友で軍師もこなしていた。現在もその腕を買われ、軍議や訓練の指揮に参加するようになっている。インテリ眼鏡を掛けていて、性格はちょ
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