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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
二十五章
最後の大戦(8)×決着からの外史脱出
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が望む結末を外史で変更する気ですか、ですがいくらあなたがここに来ようとも決着は付いているはずです!」

我とゼットンとした闇との剣劇、観客はいないが両手にある鎌で我の剣を捌いている。流石はゼットンでもあるが、どうやら今回融合したのは前回破壊した明智光秀の魂と鎖だけではなさそうだ。ま、織田信長が非業の死を遂げる事などは決まった事ではないからな。正史で起きた過去の出来事をここで再現する事自体が、外史で起きたここならば歴史を変えても現代には何にも改変する事はない。

「確かに我が介入した事で、決着は最初から付いているが本来の決着方法ではない事ぐらい貴様も知っているはずだ」

「本来私が倒されたのは主人公が持つ剣で貫かれた事で、私は自然消滅するはずでした。だがイレギュラーである貴方により、ルイス・エーリカ・フロイスは生存した運命となってしまった。私と言う二重人格を消滅後、どこかの門に入るとゼットンと融合を果たす事が出来ました。これも織斑一真によって滅ぼされた事により、私はもう一度チャンスが出来ました。貴方を殺す運命をね」

我とエーリカが喋っている間、現実世界では奏と久遠が大の字となって動けなくなったエーリカを見ていた。炎は鎖を取れなくする為以外を魔力により、本能寺本堂は消火完了となって外にいた連合軍の将達が次々と中に入る。それで端末をエーリカの精神世界にと繋げると、剣劇をしていた織斑一真とヒト型ゼットンとなった化け物と戦っていた。奥には本来のエーリカが封印されている所を見ていた。

「これを見るように我が夫である一真は、エーリカさんの精神世界にて戦闘続行中であります。本来ですとここで役目を語るはずですが、既に本来とは別の道として進んでいるようですね」

「まるで暗黒世界のようじゃのぅ。明智光秀だから織田信長である久遠を殺すというのが、意味が分からん」

「ルイス・フロイスと言う名を隠れ蓑として、明智光秀と言う名が持つ役目を随行するにはどうするか?信長を殺すという役回りを演じる事が、真実であり明智光秀が織田信長を殺す事が存在させる意味を持たせる。重要要素としてな、観客である俺らが望む明智光秀像は例え違う筋書きだったとしても頭の中で付き纏う役所。この物語と言う外史の終幕は、明智光秀が織田信長を殺す事で終わりを遂げる事をな」

「私達や光璃もよくは分からないけど、つまり御伽噺としての明智光秀が織田信長を殺す事で終幕を得るという事よね華琳?『例えで言うならその通りよ、美空』私達にも役目があって大きな筋書きに沿って動きながら終幕を迎える事で戦が終わるという感じかしら?」

俺達で言うなら、大きな役目をいつの間にか背負わされて筋書きをレールとして見向きもされずにレールから外されるようになる。役を持って生み出された運命であるが、物語の登場人物
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