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リリなのinボクらの太陽サーガ
紅蓮
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…ロキに一言物申したいですよ。何の因果か、かつての実験体が今まさに私の頭痛の種になっているのですから。しかし……それならお望みどおりにして差し上げましょう!」

『(来る……!? 治癒魔法を自分にかけ続けて辛うじて耐えてきたけど、もう魔力とエナジーが枯渇している。弾丸もPSG1は使いきって、デザートイーグルはマガジン一つ分と装弾してる6発しかない……啖呵は切ったものの、これ以上持ち堪えるのは厳しいな……!)』

「薄汚い人間の分際で、この私に刃向かった罰です。果てしなき異次元空間の中を……未来永劫さまようがいい!!」

『ッ!?』

転移に使っていたのとは全く異なり、一度入ったら二度と出られない異次元空間の穴を、鞭を頭上で回転させて召喚しようとするラタトスク。何とかハンドガンの照準を合わせたマキナは、召喚を阻止すべく装弾していた弾丸を全て撃ち尽くす。だがそれでもラタトスクを止める事は敵わず、異次元空間の穴が展開される……直前!

「そうはさせんッ!!」

暗黒転移でヤツの背後に移動後、瞬時加速で斬り抜ける。不意を突かれて致命的な一撃をもらい、ラタトスクはたまらず膝をつく。

「クッ!? もう来るとは……遊び過ぎたか……!?」

「無視は困るな。おまえの相手は俺だ」

『サバタ……様……! 遅かったじゃない……』

「待たせたな、マキナ。よくラタトスクからシャロン達を守り抜いてくれた、礼を言う。後は……俺に任せろ!」

「やっと来てくれた……! サバタさん!」

「シャロンはマキナ達を連れて下がれ。あと月詠幻歌の事は気にしなくていい、それよりその美しき旋律を聞かせてくれないか。おまえの歌は俺達の希望なのだから」

「ッ……わかった! 私の想いを全て乗せて……サバタさんに届けるよ! 全ての次元世界だけじゃない、サバタさんの世紀末世界にも届くように、精いっぱい歌ってみせるよ!」

満身創痍のマキナを肩に担いだシャロンは、ふらついているティーダを引っ張るティアナやスバル達と共にユーリ達のいる場所へ向けて急ぎ足で駆けていく。だがそんな状態でもシャロンは、万感の想いを込めて歌を再開した。彼女は彼女の戦いを……恐怖と絶望に負けず、皆が勝つ未来と希望を信じて歌う慈愛の心を持ち続ける戦いをしに行ったのだ。ならば俺も彼女に負けないように、己自身のケジメをつける戦いを行うとしよう。

「ラタトスク……もうおまえに回りくどい策や手段を取る余裕はない、切り札だったファーヴニルもじきに封印される。おまえに残されたのは、俺との最後の決着のみだ!」

「良いでしょう……あなたさえ倒せば、私にはまだ挽回の機会があります。そもそもニダヴェリールで再会した時に気付くべきでした、太陽少年ジャンゴではなく暗黒少年であるあなたこそが、私の
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