第三十六話 佐藤大尉!ちはやぶる!!その十五
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「地獄に落ちる程でもない」
「だよな、そこまで人の道に反してないしな」
「人を殺したり盗みをしたりしてねえぜ」
「痴漢とか覗きとかもしてないしな」
「某田代さんより品行方正だぜ」
最早この域にまでなるともう何が何だかわからない。麻薬と盗撮、覗きというものは病気ということであろうか。
「あの人昔はダンディな感じもあったのにな」
「今じゃもう変わり果ててな」
「あの身体絶対覚醒剤のせいだろ」
「薬は怖いぜ」
だからやるべきではない、麻薬は魔薬と書くべきだろうか。
「俺達薬もやらないしな」
「そうした悪いことはしてねえぜ」
「仏罰落ちろって言った坊主に中指突き立てはしたけれどな」
「そういうことはしてねえぜ」
「だから私としても不本意だが」
不本意の下に極まりないという言葉が付く。
「君達は地獄に落ない」
「ほら見ろ」
「俺達は正義だからな」
「地獄になんぞ落ちるかよ」
「そんなのないに決まってるだろ」
「次の転生先はエボラ菌かサルモネラ菌か」
こんなことを言った織田さんだった。
「大腸菌かも知れない」
「おい、細菌かよ」
「生まれ変わりにしてもあんまりだろ」
「火の鳥でも亀とかだったぞ」
「それがバイキンとかあんまりだろ」
「下種を極めた者はそうした存在に生まれ変わる」
所謂細菌にというのだ。
「君達も然りだ」
「普通の動物よりも酷いな」
「植物でもないな」
「というか餓鬼よりひどくねえか?」
「無茶苦茶だな」
「そうなりたくないのなら日頃の行いをあらためることだ」
つまり卑怯卑劣の限りを尽くすことを止めよというのだ。
「君達もな」
「ついでに酒池肉林もか」
「そっちもかよ」
「あとついでに言うとだ」
そのついでとは。
「君達はこの作品連載中DTを卒業することはない」
「それが一番嫌だぞ」
「それはないだろ」
青少年の夢を否定されてだ、二人はメロスの様に激怒した。
「それが出来ないで何なんだよ」
「やっぱりDT卒業しないと駄目だろ」
「作者も意地が悪いな」
「キャラクターに優しい作者じゃないのかよ」
「この作品に限っては別だ、君達だけにな」
「逆えこ贔屓だな、おい」
「いじめだろ、いじめ」
二人は今度は作者にも文句を言いはじめた。
「さすおになチート主人公にしろよ」
「あんな夢のチートにな」
「作者はチートは好きではない、とにかく勝負は終わったのだからな」
「そうだな、帰るか」
「帰って乙葉さんの写真集とDVDゲットだぜ」
二人はDTのことはともかく主な興味の方に気持ちを切り替えてだった、そのうえで。
ハングオンを呼び意気揚々と仁徳天皇陵前から観衆の罵声を浴びつつ去った、空から見る仁徳天皇陵はやはり巨大な鍵の形をしていた
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