第三十六話 佐藤大尉!ちはやぶる!!その十四
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「是非なって病で遅れを取って負けてくれ」
「おい、負けたら次はないんだぞ」
「それで作品終わるんだぞ」
「じゃあ養生してやるぜ」
「何があってもな」
まだ十代だが養生は若いうちからだ。
「痛風にも糖尿病にもならないぜ」
「心臓にも注意するぜ」
「そして俺達百歳以上生きるぜ」
「そうして死ぬまで楽しんでやるぜ」
節制して酒池肉林を楽しんでというのだ、だがここで織田さんは二人に言った。
「ちなみに君達の寿命は二人共百五十歳はあるな」
「おお、そりゃ凄いな」
「俺達両さん並の長生きなんだな」
「君達の蝋燭は太く長い」
まさに両さんのそれのままだ。
「憎まれっ子世にはばかるだ」
「そこでそう言うから」
「嫌われ者は長生きするってか」
「だから百五十歳か」
「そこまで長く生きるんだな」
「君達に死んでもらうと困るとのことだ」
こんな言葉も出た。
「冥界としてもな」
「何だよ、それ」
「死なれると困るってな」
「生まれてすいませんって言葉はあるけれどな」
「太宰治さんな」
太宰治の考えの中核になっている言葉の一つだ、名家の生まれだが長男でないので何かと申し訳ない気持ちになったという。そのうえでの言葉だ。
「俺達にそんな考えないけれどな」
「生きて生きて生き抜いてやるって思っててな」
「それで酒池肉林の人生を楽しむつもりだぜ」
「死なれると困るって言葉は凄いな」
「それだけ君達が嫌われているということだ」
実に身も蓋もない言葉だった。
「冥界からもな」
「あっちの世界でも嫌われてるのね」
「嫌な奴等ね」
「さっさと死ねばいいのに」
「本当にね」
チアガールの娘達がここで舌打ちして言った、応援していた日帝衆がまたしても卑怯な経緯で負けたので不機嫌マックスだ。
「地獄に落ちて欲しかったのに」
「長生きするのね」
「そのまま老害ね」
「老害一直線ね」
「だからうるせえんだよブス共」
「御前等の偽造エロ写真ネットで拡散するぞ」
またチアガール達に言う二人だった。
「そんなに俺達にこっちの世界にいて欲しくないか」
「嫌いにも程があるだろ」
「超嫌いよ」
「巨人と同じだけ嫌いよ」
関西で巨人ファンは殆どいない、アンチは多い。
「というかね」
「あんた達それで死んでも地獄行きでしょ」
「それならさっさと死になさいよ」
「地獄の一番奥深くで魔王に噛まれてなさい」
「そりゃダンテの神曲だろ」
「キリスト教の話だろ」
聖闘士星矢でも踏襲されている話である。
「ユダとかブルータスが噛まれてるんだよな」
「顔が三つある魔王にな」
「そうよ、それであんた達もよ」
「あの顔が三つある魔法に噛まれてなさい」
「確かルキフグスだったわね」
「ルシフェルだっ
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