暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜銃声と硝煙の輪舞〜
ダブル・ヒーロー
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起爆。
怨念のような、血の吐くような叫びとともに。
フェイバルの周囲一面に重圧の壁のようなものが広がっていった。見えない爆風のようなソレの正体は、得体のしれない殺気だ。もはや一人の人間では噴出不可能なレベルに達する莫大な負の感情の爆心地に目をやると、少女の矮躯が一回りも二回りも膨張したように感じた。
コンマ数秒で膨れ上がった膨大な過剰光が空間リソースを瞬く間に喰らい尽くし、仮想の空間を陽炎のように物理的に揺さぶる。
風もないのになびく黒髪の奥から、血より紅い眼光が覗く。
それを受け止め、だが少年は揺らがなかった。どころか、静謐なまでに涼やかな言葉を唇に乗せる。
感情は乗せない――――はずだった。
だがどうしても。
放たれた言葉はどこか、寂しげに湿っていた。
『来いよ、王子様に置いてかれたお姫様。その頭ん中のお花畑、ちょっと踏み荒らして現実見せてやる』
具体的な合図は必要ない。
互いの意識が最大限まで高められ、視認できないスパークを散らした時、両者は同時に動いた。
ステージそのものを破壊しかねない轟音が、宵闇に包まれた孤島全土に響き渡る。
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