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英雄は誰がために立つ
Life22 転生天使!転生麻婆!?前編 〜新たなる仲間〜
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ルパー・ガリレイの捜索の経過はどうなっているか判りますか?」
 『あっ・・・・・・』

 祐斗の綺礼への質問に仲間たちの言葉が漏れた。

 「最近になって謹慎を解かれた身故、済まないが詳しい事は・・・。ただ矢張り、渦の団(カオス・ブリゲード)が関わっていると言うのが確実の様だ」
 「そう・・・・・・ですか」
 「済まないな、期待に沿えることが出来ずに」
 「いえ、此方こそ無理を聞いてすいません」
 「祐斗・・・」

 そんな祐斗を心配そうに見つめるリアスを始めとする仲間の眷属たち。
 それに気づいた祐斗は笑顔を浮かべる。

 「大丈夫です、部長、皆。僕はもう、復讐に囚われているワケではありません。ただけじめと、皆の無念を晴らしたいだけです」

 祐斗の言葉にある程度の含みもあったが嘘では無いと判断したようで、彼を見る無数の目が明るくなった。
 それを見ていた綺礼は、その光景を微笑ましく思った。

 「よき仲間に恵まれたな木場祐斗。これからも彼らとの絆を大切に育むと言い・・・・・・と、そろそろ昼食時かな?」

 時計が12に針を刺したところで、古めかしく懐かしい音を響かせた。
 それを鳴る前に気付いた綺礼にリアスが続く。

 「そうね・・・・・・お2人の歓迎会的なモノと言う所で、何処かへ食べに行きま――――」
 「此処は私が手料理をふるまおう」
 『・・・・・・・・・え?』

 リアスの言葉を遮り自分が料理を作ると言いだした事に、ほとんどの者たちが虚を突かれたように驚いた。
 しかし教会組の3人は目を輝かせる。

 「言峰神父の手料理だと!!」
 「やったわ!噂でしか聞いた事なかったから、すごく得した気分ね!」
 「そうですね。私もお話で聞くくらいでしたので、楽しみです!」
 「・・・・・・・・・言峰神父の手料理はそんなに美味しいのですか?」

 3人の反応に小猫が聞く。

 「ええ!言峰神父の中華料理は絶品だって噂されているわ!」
 「持ち上げ過ぎだ、シスター・イリナ。しかし多少は自身があるのでね、如何か任せてほしい」

 リアス達は歓迎する側なのにいいモノかと話し合った結果、教会3人組の反応に期待を膨らませたのか、任せる事にした。

 「それで、何を作るんですか?」
 「麻婆豆腐だ。仕込みは済んでいるのでね、キッチンを借りるよ」

 そう言うや、服の中から麻婆豆腐に使うのであろう大量の食材と調理器具、そして何所に仕舞ってあったのか摩訶不思議な中華鍋を取り出した。

 『!!?』
 「では楽しみにしてくれたまえ、諸君」

 綺礼は周りの者達の驚きをよそに、とっととキッチンに向かった。
 そして残された者達は戸惑う悪魔たちと喜ぶイリナ1人に分かれていた。

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