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英雄は誰がために立つ
Life22 転生天使!転生麻婆!?前編 〜新たなる仲間〜
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「え、でも、ミカエル様を困らせた事には反省しているのではなかったのですか?」

 綺麗の言葉に対して、小猫が当然の疑問を口にする。

 「それについては無論、思慮が足らなかったと反省しているが、アーシア・アルジェントの異端追放に対して異議申し立てした件については後悔してはいない。そして申し訳なかった」
 「え?えっと・・・・・・」
 「今でこそ幸福そうに見えるが、当時は追放されて寂しい思いもしただろうし、怖い思いもさせてしまっただろう。私の力足らずに、異端追放取り消しをできずに本当に申し訳なかった」
 「そ、そんな事ありません。私などのために神父様こそ辛い思いをさせてしまい、本当にすみませんでした」

 お互いに謝り返す2人を見る周りは、何とも言えない感じだった。

 「謝られる筋合いはないのだがな。そして、現赤龍帝の・・・・・・兵藤一誠君」
 「呼び捨てで良いですよ」
 「では兵藤一誠。君がアーシア・アルジェント騎士なのだな」
 「騎、騎士!?」

 一誠は、呼ばれた事も無い例えに驚きの声を上げる。

 「今でこそ眷属を大事に思っていると知る様になったリアス嬢の下で転生悪魔になりたての君が、我が身を顧みずアーシア・アルジェントを救ったのだ。これが騎士では無く何だと言ううのだ?」
 「・・・・・・・・・そんな風に表現してくれるなんて嬉しい様な気恥ずかしいような感じですけど、俺は結局あの時、間に合いませんでしたよ?」
 「確かに・・・・・・。だが私が称しているのは“心”がだ。どれだけ強がることが出来ても異端追放されて、さぞ心細かった事だろう。そんな折に彼女の心を救ってくれたこと、本当に心から感謝する」
 『・・・・・・・・・・・・』

 真摯に頭を下げる神父の態度に、その場にいる悪魔たちのほとんどが意外感を示した。
 いくら和平協定を結んだからと言って、下の者たちの考えまでそうであるとは限らないからだ。
 しかも協定締結からまだ1月ほどしか経過していないのだから。
 つまりそれだけ目の前の神父が、アーシア・アルジェントの身を案じていたことが窺えた。
 その事に一誠は素直に嬉しかった。
 アーシアは誰かからも庇われずに魔女扱いされたんじゃないと。

 「俺の方こそありがとうございます。アーシアを心配してくれる人が教会に居るなんて知らなかったですから、素直に嬉しいです」
 「イッセーさん」
 「イッセー・・・」
 「アーシア・アルジェントの騎士たる君のその言葉、素直に受け取ろう。そしてこれからも如何か彼女をお任せしたい」
 『もちろんです!』

 綺礼の言葉に口を合わせて任された悪魔たち。
 そこで一拍置いて、祐斗が綺礼にある事を聞く。

 「すみません言峰神父、皆殺しの大司教――――バ
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