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英雄は誰がために立つ
Life22 転生天使!転生麻婆!?前編 〜新たなる仲間〜
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の春前に投獄同然の謹慎処分に成っていたんだよ。しかし今思えば猊下の考えは正しかったんだなと、しみじみ思えるな」
 「何をしたんだ?随分と信仰深そうな人に見えるけど・・・」

 ゼノヴィアが感慨深くしてる顔が気になったのか、一誠が質問をする。

 「今年の春ごろと言えば、イッセーとアーシアが悪魔に転生るる前の事だろう?つまり、アーシアの件さ」
 「アーシアの?」
 「私の・・・ですか?」

 ゼノヴィアの言葉にキョトンとする一誠とアーシア(2人)

 「そうなのよ。アーシアさんが異端と見做された時に、実はごく少々数だけど表立って教皇様などに異議申し立てした人たちがいたのよ」
 「それがこの人、猊――――」
 「先ほどから猊下と一々つけなくて構わないぞ?私はこの駒王町にて、天界側のスタッフとしてきた一介の神父に過ぎん」
 「そうですか?畏れ多い事ですが、猊下――――言峰神父がその様に仰られるなら、解りました!」

 皆に言い含めるように言ったはずの言峰だったが、返事を返して来たのはイリナだけだった。
 その理由は彼女の後ろにある。
 当人であるアーシアを含めて、悪魔たちが続きを聞きたそうにしていた。
 特にリアス及び眷属たちが。

 「あの、それで、言峰神父はアーシアのために?」
 「彼女のためと言うのは少し違うな。私は私の信仰心に従っただけに過ぎん。今でこそこのように我々が敵対しなくなっているが、矢張り悪魔を治療したのだからそれには注意すべきだとは、私も考えたさ」
 「では何故?」
 「その誰隔てなく慈しみ、怪我人を癒したいと言う優しき心は、尊重されるべきだと考えたからだ。少なくとも追放はやり過ぎではないかと何度も奏上し続けた結果、謹慎処分を受けたのだ」

 淡々と述べる綺礼の説明に、朱乃が口を挿む。

 「ですがミカエル様は、神の消滅と言う事実を隠すためにしかなく――――」
 「それについては私も最近知り得たばかりでね、ミカエル様を悩ませたことについては心から反省している」
 「最近知ったばかりなんですか!?その割にはショックを受けてるようには思えませんが・・・」
 「確かにそれなりに堪えたがね、側近であったミカエル様を始めとする四大天使の方々のこれまでの苦悩を鑑みれば、私自身の動揺など大したことはないと思えたのだよ」
 「何と言う強靭なる精神・・・!言峰神父、私は改めて猊下の信仰心に感服いたしました!」

 綺礼の考えに、大げさすぎるのではと言う疑問が残る程にイリナが感動する。
 そのイリナの大げさぶりに馴れてきた綺礼は、なんなく受け流してアーシアに再び向き直る。

 「報告書で知り得ていたが、こうして確認できてうれしく思う。聖女アーシア」
 「あ、ありがとう御座います」
 
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