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SAO〜赤い目の殺戮者〜
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てその人は広場を見渡し、
「こん中に5人か十人、ワビィいれなあかん奴らがおるやろ!出てこい!このくそベータ上がりども!」
と言う。
本当なんていうか、
「うるせぇな...」
と口に出してしまった。
「あぁ?何やお前!文句あるなら言いてみい!」
と絡んできた。...仕方ない。
「俺は<スイ>だ。あんた、ベータテスターの何に対して怒っている?」
「決まっとるやろ!右も左も分からんビギナー見捨てて、ジブンらは美味い狩場やボロいクエスト独り占めし、ジブンらだけぽんぽん強うなりおって、知らんぷりや。ふざけようて。ベータ上がり共か知らんぷりせんかったら死なんかった1000人じゃ!しかもほとんど全員が、他のゲームじゃトップやった奴らやぞ!お前らテスターがちゃんと情報や金やアイテムやらを分け合っとったら、今頃とっくに二層や三層を突破できとったに違いないんや!あぁ?どうや!これがわいが怒っとる理由や!どうせお前もベータ上がりなんやろうが!お前今すぐ詫びろ!土下座して溜め込んだ金やアイテムをこん作戦の為に吐きだせや!そないしなわいの怒りは収まらへん言うとんねん!」
「情報や金やアイテムだぁ?少なくとも情報は出しておいたぞ、俺は。」
そう言って俺はあるアイテムを取り出す。
そのアイテムは羊皮紙を綴じた簡易な本アイテムだ。
表紙には丸い耳と左右3本ずつのヒゲ。
情報屋の<アルゴ>という奴が作ったガイドブックだ。
「これ、あんただって貰っただろ?この本の一番最後のページを見てみろ。[この本はとあるベータテスターの協力により制作しています。]って書いてあるだろう?」
「それがどないした?」
「このあるテスターっていうのは俺だ。あんたが怒っている原因を、ちゃんと果たしているテスターだっている事を忘れんな。ディアベルさん、悪かったな。会議の邪魔して。」
そうして俺はコペルの元へ戻る。
その後、会議はつつがなく進み、いよいよ終わりというところでディアベルが
「じゃあみんな、明日の戦いに向けてパーティーを組んでくれ。」
と言われ俺はコペルと顔を見合わせた。
「スイ、キリトと組む?」
「そうだな、そうするか。」
そして俺たちはキリトとその近くにいたフードをかぶったプレイヤーとパーティーを組んだところで、俺はその人と出会う。その人はこう言ってこの輪の中に入って来た。
「私もパーティーに入れてくれませんか?どうもあぶれちゃって。」
「ああ、いいですよ。」
コペルがそう言い、その人がパーティーに参加してくる。
その人の名前は[Rio]...リオという名前だった。
これが、俺と彼女の初めての出会いだった。

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