第二百七十九話
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第二百七十九話 両方が
春奈は魔法も学業もだ、どちらもだった。
よくなってきてだ、自分の部屋でイーとリャンにも話した。
「何か最近ね」
「調子がいいですね」
「魔法も学業も」
「どちらもですね」
「これまで以上に」
「ええ、実際にね」
こう言うのだった。
「調子が上がってきた感じがするわ」
「そうですね、魔法だけでなく」
「学業もさらによくなりましたね」
「どうも魔法に励まれてです」
「それが学業にも影響していますね」
「そうみたいね」
自分でも言う春奈だった。
「魔法で必死になってそれがストレス解消、気分転換にもなって」
「学業にも影響して」
「いい感じになっていますね」
「ええ、ストレスって」
そのストレスについてもだ、春奈は言った。まだ小学生であるが両親や兄から聞いて知識として備わっているからだ。
「気付いていないうちに溜まるのかしら」
「そういう時もあるかも知れませんね」
「そこは実際に」
「そして気分転換もです」
「大事ということでは」
「魔法か勉強だけだと」
どれか一つだけだと、ともだ。春奈は考えて言った。
「疲れるし」
「一つのことばかりしていますと」
「それで疲れてしまいますね」
「ですから気分転換に他のことをしますと」
「かえってそれがいいのですね」
「みたいね、そのことがね」
考えつつだ、春奈は話す。
「よかったのね」
「それで魔法もです」
「温度が調節出来てきましたね」
「熱くも冷たくもです」
「どちらも出来る様になりましたね」
「そうね、魔法の勉強の仕方もね」
それもというのだ。
「わかってきたし」42
「いい動きになってきた」
「ご主人様自身が」
「ううん、いい動きかっていうと」
イーとリャンの言葉を受けてだ、春奈はこう返した。
「回り方?魔法と勉強の」
「お互いによく影響し合って」
「共によくなってきているのですね」
「そうね、それがいい動きっていうのならね」
そうなるとだ、春奈は使い魔達に話した。そうしてこの日はこれまでよりも熱心に予習と復習をしたのだった。
第二百七十九話 完
2015・10・10
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