9話 ダグラスの死線 11.12
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降りてきてガウに乗り込みガルマを探した。
「ガルマ!どこにいる」
すると、副官のダロタと通路で鉢合わせた。
「シャア中佐!司令はあちらです。代わりに救護をお願いいたします」
「了解した」
その後ダロタの説明された通路へ向かうとそこにゆっくりと肩を抑えながら歩くガルマを見つけた。
シャアの姿にガルマが応えた。
「おお、シャアここだ!」
シャアが負傷しているガルマを見つけた。ガルマは頼りになる味方の助けに安堵したが、シャアは銃を抜きそれをガルマに向けていた。
「何のまねだ。シャア」
「フフ、君は良き友人であったが君の父と姉がいけないのだよ」
「・・・混戦でこの私を消そうというのかね」
「ああ。これなら疑う余地なく私は逃れられる」
「なぜだ。・・・なぜだシャア!」
「そうだな。君には聞いてもらおう」
当初は説明する気もなかったが何故か説明した。
ガルマに自分が恨みを買う理由をすべて伝えた。
ガルマはそれを聞いて開き直った。
「なら、仕方ない。イセリナには申し訳ないがここまでのようだ」
ガルマは堂々と立ち尽くし、シャアはガルマに銃口の狙いをつけた。
その時、シャアの手に何か暖かなものが触れた。
「(その方を見逃して差し上げて・・・彼は帰りを待つひとがいるの・・・)」
シャアはその感覚に驚き銃を放した。ガルマはその行動にきょとんとした。
「どうした。シャア・・・?」
「いや、・・・どうやら私には君は殺せないらしい」
シャアは感覚で何かを悟った。そしてガルマの腕を持ち脱臼を直した。
「・・・っぐ。シャア・・・何故」
「わからんよ。しかしガルマ。君のことを私は諦めることにする。でも、君は私を裁く理由がある」
「・・・そうだな」
「だから、私は今日付けでジオンを離れることにする。もう一度自分を鍛え見つめ直した方が良さそうだ」
シャアはガルマの肩を貸してガウの搭乗口まで一緒に歩いた。
ガルマはしばらく考えシャアへ告げた。
「これは夢だったのだシャア。しかし、君に起きた不幸は現実だ。私は君とその現実に向き合おうと思う」
シャアはガルマの顔を見た。そして前に顔を戻しガルマに語り掛けた。
「君は家族を裏切ろうとするのか?辛い選択だぞ」
「構わない。私以外の家族が隠していた秘密なのだから。そしてそんな非道に加担していたならばその始末を付けるのも身内の務めだ・・・」
ガルマは口悔しい思いでいた。ガルマ自体は清廉潔白が信条であった。故にスペースノイドの代表として家族が先導す
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