9話 ダグラスの死線 11.12
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てくる。勇者たちにはジオンの礼節をもって存分にもてなしてあげよう」
ガルマは決着に2日要すると踏んでいたが、今日中につけることができると思い喜んでいた。早く愛するイセリナの下へ馳せ参じることが何よりの願いでもあった。
* ダグラス部隊 ビック・トレー艦橋 同日 13:00
右翼との集結、再編を終えたダグラス部隊は方錐陣形を取り、ジオンの一番分厚い中央部への突撃を開始した。
「突撃だ!ダグラス部隊の底力を見せてやれ!」
全軍決死の思いでマゼラアタックの海とガウの雨の中進撃していった。
その勢いはガルマの予測通り凄まじくマゼラアタックを粉々にし、ガルマ本隊へ接近しつつあった。
ガルマは上手に受け流しながら本隊をミネソタ東境ぐらいまで陣を下げていった。
それまでにダグラス部隊の残存兵力が別動隊含めて総数の2割を切っていた。
* グレイファントム 同時刻
グレイファントム艦橋でガルマ部隊の防衛線を突破しつつあるが未だ本隊との共闘が叶わないブライトは苛立ちを覚えながらも、モニターにて戦局の全体図をマチルダと眺めていた。
ブライトのその様子にマチルダは落ち着くようにと声を掛けた。
「ブライト艦長。ダグラス中将は連邦でも名将です。歯がゆい気持ちは分かりますが、貴方ひとりが戦局をコントロールできるとは思えません。目の前の防衛線を攻略した後、本隊の撤退支援に回るべきかと思います」
ブライトはマチルダを睨んだ。
「撤退!負けたというのですか!」
「ええ。完全に。さもなくばダグラス将軍があんな作戦を取るとは思えません。あれは隙を見ての急速転進撤退の構えです」
マチルダがモニターを指差すと確かに本隊の突撃が徐々に右に動く形をしている。
「将軍は自身を殿に部隊の後退をするでしょう。そういう方です」
ブライトはダグラス将軍という人の苛烈さに唖然とした。
そしてマチルダはブライトにそれが戦争というものですと諭した。
* ダグラス部隊 ビック・トレー 同日 16:00
全体の1割5分の撤退に成功させ、ビック・トレー含む残存部隊は逃げきれず孤立した。
ダグラスを始めとするすべての兵が死を覚悟しガルマの軍勢に立ち向かった。
ガルマは全軍に包囲殲滅の命を下した。
数々のジム改が1機また1機と撃墜されていき、ガルマの部隊がビック・トレーを射程内に収めた。
「これで終幕だ」
ガルマがそう言うと、ダロタはビック・トレーに砲撃を集中させるように命を下した。
その時だった。ガルマの搭乗するガウが後方より攻撃を受け、他のガウも同じく攻撃を受けて中には撃沈している艦艇も出た。
ガルマのガウは大きくバランスを崩
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