Fate/stay night
1156話
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微妙な表情を浮かべる凛。
敵対しているけど、どこか憎みきれない。そんな様子か。
「凛、取りあえず入れてやったらどうだ? ランサーの様子を見る限りだと、綾子の件をマスターに知らせるような様子はないだろうし」
「ああ。俺からは何も言わないさ。ただ、言っておくけどマスターから聞かれたら答えるぜ? そういう風にしない為には、なるべく俺とマスターの接点を少なくした方がいいと思うんだけどな。どうだい、嬢ちゃん」
「……今日は色々と楽しい食事になる予定だったのに、台無しね」
凛はそう告げ、ランサーが家の中に入る事を許容する。
「言っておくけど、普通なら魔術師の工房に入るってのは死を覚悟しなくちゃいけないんだからね。その事を十分にありがたく思いなさい。それと、妙な真似をしたらどうなるか……分かってるわね?」
「わーってるって。俺だってアークエネミーと戦うなら、正面から堂々と戦いたいしな。少なくても、俺から何かをするようなつもりはないから、安心しな」
ランサーの言葉を完全に信じた訳ではないだろうが、取りあえず凛と綾子もその言葉で大丈夫だろうと判断したのか、そのまま家へと上げる。
「勝手に動き回ったりしたら、命の保証はしないわよ」
「おー、怖え、怖え。サーヴァントを殺すだけの工房ってどんなんだよ」
「……ランサー、あまり凛を怒らせるなよ。こっちにも被害が来るんだからな」
嫌だぞ、以前食べた激辛麻婆豆腐をまた食わされる事になったりしたら。
あの麻婆豆腐、激辛なのにそれでも食うのは止まらないんだよな。
辛い辛いと言いながら、嫌でもあの麻婆を食ってしまう。
「へいへい。家主の言う事には逆らいませんよっと」
軽い口調で呟きながら、俺達は家の中へと入ってくのだった。
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