コペルと言う仲間
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「誰だ?お前」
俺は黒い髪の男に話しかけた。
にしても早いな、俺の予想以上の速さでこいつは此処に来た。もう後30分はこのまま狩りを続けられられると思ってたんだが。
「俺か?俺はキリト。まぁ...よろしく。」
「何だ?その間は?...まぁ良いが。」
そう言って去ろうとする俺。
はっきり言って、誰かと馴れ合う気はさらさら無かった。
「おい、俺に名のらしておいて、あんたは名乗ん無いのかよ。」
クソ、痛いところを突かれた。
「チッ、面倒だな。俺はスイ。んじゃ。」
そう言って立ち去ろうとする俺。そんな俺に、
「おい、あんたも<森の秘薬>のクエ、やってんのか?」
「ああそうだよ、それがどうした?なんか問題でも有るか?」
と突っ掛かる。
「いや、問題は無いが...なら協力しないか?」
「協力?何で?どうやって?そもそもあれ一人用クエだろうが。」
「知らないのか?NPCの村のおばさんが胚珠なら二個出るとか言ってたが?」
...まじか、ならなおさら...
「いや良い、俺一人でやる。」
二回クエ受けてもう一本剣貰おう。
「あぁそう。なら良い。悪かったな引き止めて。俺は奥の方で狩るから。」
「おぅ、じゃ。」
そう言ってキリトとか言うやつは奥の方へ行った。
さて、俺も狩るか......
三時間位たっただろうか?俺はレベル4になり、胚珠も手に入り、そろそろ村に戻ろうかというところでそれは起きた(本当に胚珠は二個出た。)
「あのーすいません。」
俺は話しかけてきた奴を見る。
キリトより少し背の高い男。年代は同じくらい。防具は軽量な革鎧と円形盾。武器は初期のスモールソード。ん?なんか見た事あるような...
「何だ?なんかようか?」
「あのーここら辺で[スイ]って言うプレイヤー、見ませんでした?」
「俺がそうたが誰だ?あんた?」
そう言うと、そいつは顔を一気にほころばせた。
「やっぱり!僕だよ!コペル!」
「コペル?......ってああ!」
そう言われて俺は小学生以来の友達を忘れていた事に気がついた。
「コペルか、すまん。声掛けるの忘れてた。」
「全く、フレンド登録して無かったら面倒な事になるところだったじゃないか。」
「いやーすまん。必死だったせいで...」
「まぁ良いけど。それよりスイ、もう森の秘薬は終わった?」
「ああ、終わった。今から報酬受け取りに行くところ。」
「そうか、なら一緒に行こう。僕も胚珠はもう取ったし。」
「あれ?いつの間に?」
「ああ、キリトって人がくれた。なんか僕の名前を聞いて勘違いしたみたいで。」
「ふーん
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