Fate/stay night
1155話
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「へぇ、遠坂が奮発するなんて珍しい」
「……あのね、私がケチみたいな事を言わないでくれる? そもそも、あんたやアークエネミーが大量に食べるからエンゲル係数が物凄い事になってるんじゃない」
不満そうに呟く凛。
確かに俺も綾子も結構食う方だしな。
料理を作っている凛が一番小食だってのは……これもサーヴァントになったからなのか?
「さ、とにかく、買い物に行くわよ。スーパーで材料を見てから、今日の夕食で何を作るか決めましょ」
こうして、俺達は夕方近くになってきたこの時間帯に外へと出る事になる。
「うわぁ……凄い人だな」
商店街の中を見て綾子が呟くと、凛は呆れたように呟く。
「夕方なんだから、当然でしょ。寧ろ、うちの学校が現在休校で部活帰りの生徒がいない分、まだ少ない方よ?」
「俺が驚くのはまだしも、何でここに住んでいる綾子が驚くんだ?」
「いや。だってあたしの場合、部活が終わればもう夕方は過ぎてるしね。もう少し遅い時間帯に帰るのが普通だから、その時は人通りがこんなにないし」
「ああ、なるほど」
そんな風に話しながら歩いていると、当然ながら俺達に視線を向けてくる者は多い。
いや、正確には凛と綾子に、だな。
夕方で主婦の類が多いとしても、会社帰りの人とか、それこそ学校が休校になっているから外に出ている生徒とかいる訳で、そういう相手からかなりの視線を向けられる。
凛と綾子は正真正銘の美人であり、そんな美人2人を両脇に侍らせているように見える俺は、当然の如く嫉妬の視線を向けられている訳だ。
俺個人としては、侍らせているって感じではないんだけどな。
だが、凛と綾子は普段からこの手の視線を向けられるのは慣れているのだろう。特に気にした様子もなく、近くにあるスーパーへと入っていく。
それなりに大きいそのスーパーで野菜や魚介類、肉といったものを選んで買い物カゴの中に入れていく。
当然買い物カゴを持っているのは俺であり、店の中にいる客達からは色々な種類の視線を向けられる。
嫉妬、微笑ましげ、自分の過去を思い出すような視線、等々。
野菜の中でも、冬という事で白菜が安く、それを中心としたメニューになるようだ。
そして色々と買い物をしていき、レジで精算をすると、何かの券を渡された。
良く見ると、サービスカウンターで福引きが出来るらしい。
「アーク、お願い出来る? こういうって得意でしょ?」
「俺か?」
凛の言葉にそう返すも、その理由はすぐに分かった。
俺のスキルでもある、黄金律。
ランクはCでそんなに高いって訳じゃないが、それでもかなりの金が入ってくる……筈と凛も考えているんだろう。
俺も別にそれについては異論がないので、サービス
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