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大切な一つのもの
14部分:第十四章
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た。
「ですから。早くいつもの姿を見たい。それだけです」
「左様ですか」
 騎士は今姫の言葉をはっきりと聞きました。その言葉を聞いて今自分のやるべきことが完全に固まった、それを確信したのでした。

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