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元虐められっ子の学園生活
やはり恋愛経験皆無の俺が、恋愛について思考するのは間違っている
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クしてるみたいで…前みたいに仲良くできたらなって。
あ、二人が仲良くしても良いんだよ?私も目の保養になるし」

本人がこう言っていても、葉山達がどう思っているかによって変わってくるだろう。
そもそもの話、男子がギクシャクしている理由が海老名についてなのだから根本的な解釈としてはハズレも良いところだ。

「じゃあ、当日も美味しいの期待してるから…」

そう言って海老名は立ち上がる。
そして扉を開けて――

「ヒキタニ君、鳴滝君、よろしくねー!」

そういい残して出ていった。

「…結局何が会いたかったのかしら?」

「さぁな」

「ま、皆仲良くしてやれば良いんじゃないの?」

「そうだよね。せっかくの修学旅行なんだし、楽しまなきゃ損だよ」

「俺には関係ないけどな」

「「「…………」」」

何か微妙な空気にしてしまった。










そして修学旅行当日。
俺は朝からベンツに乗って何処かへと向かっていた。

「…どうしてこうなった」

「いやぁ…ははは」

目の前には叔父さん、鳴滝隆秀が座っている。
どこへ向かうかも聞いてないし、朝一報告で半ば強制的に連れてこられたわけだ。

「で、どこへ向かってるんですか?」

「九十九君は雪ノ下財閥を知っているかな?」

雪ノ下財閥?確か雪ノ下の親がそうなっているのを聞いたことがあるような?
でもそれが何の…

「そこのご令嬢と会って貰いたいんだよ」

…………………ご令…嬢?

「初めてあうだろうし、緊張とかもあるかもしれないが、まぁ君ならば大丈夫だろう。
立場的にはこちらが上だが、なるべく粗相の内容に頼むよ」

「………何のために行くんですかね?」

「それはお見a…んんっ!御披露目と言うやつだよ。うん」

…今お見合いって言い欠けただろこの人。
つーかお見合い?雪ノ下のご令嬢と?
…………まて、雪ノ下は今日から修学旅行だ。俺の知っている雪ノ下は居ないと言うことにはかならない…となればお見合いは成立しないし、俺が行く必要もないはずだ。

「彼女は九十九君より二つほど年上だが、容姿、器量よしときておまけに明るい子だ。
きっと、君とも仲良くなれると思うよ?」

…やべぇ、今ピンポイントでそれらしい顔と表情が浮かび上がった。
外れてほしい!と言うか帰りたい!

「――で」

「本日はようこそおいでくださいました。
私、本日のお相手をさせていただきます、雪ノ下陽乃と申します」

俺の記憶に一致しやがる女が、これはまた素晴らしい礼節を持って出迎えてきやがった。
服装がお見合いとかによく見る浴衣姿だし、俺スーツなんですけど?
つーかここ何処だよ。
自宅じゃな
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