暁 〜小説投稿サイト〜
ポケットモンスター 急がば回れ
16 グリーン対シルバー 2
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

いや、技ではあるが地面タイプのものではなかった。

ヒカル「あれは、ケーシィ!」

念力技で地面を動かして地割れを塞いでいく。

シルバー「捨てられたポケモンのくせに生意気だな。
弱い奴が出しゃばるとどうなるか教えてやる」

シルバーはサイドンをモンスターボールから出す。

シルバー「ちょっと角で突いてやれ」

ケーシィの背後から攻撃を仕掛ける。

グリーン「ケーシィ、避けろ!」

グリーンの声のほうが早く、テレポートで回避する。
ケーシィの残像が左右にぶれる。
そのちょうど中央に角の攻撃がくる。

シルバー「弱い奴がちょろちょろ逃げやがって、イラつくぜ」

グリーン「弱い奴相手に熱くなるなよ」

グリーンとシルバーは対峙する。

シルバー「昨日みたいに一撃で決めてやる。
サイドン、心の眼を使え!」

サイドンは目を閉じる。
五感以外の何かで相手を見る。

ヒカル「まずいっ!
サイドン、反則技使用につき失格! ケーシィの勝ち!」

ヒカルはグリーンとケーシィの身を案じて、早く決着をつけてバトルを終わらせようとする。

シルバー「ルールなんて関係ない!
昨日のポケモンの二の舞にしてやるぞ!」

グリーン「来やがれ」

シルバー「逃げられるものなら逃げてみろ!
サイドン、角ドリル!」

甲高い音を鳴らしながら回転する角が獲物を捉える。
回転によって摩擦が加わり、触れただけでその部分は無くなる。
風穴が開き、中心からバラバラに崩れていく。
そしてそれは消えてしまった。

シルバー「ざまあみろ! 跡形もなく消してやったぞ!」

ヒカル「そんな……ケーシィが……」

グリーンはただ黙って立っている。

シルバー「ショックで動けないか!
弱い奴はとっとと失せろ!」

高笑いするシルバーを、グリーンは無言で見つめる。

グリーン「まだ気づかないのか?」

シルバー「何のことだ?」

グリーン「そうか……ならいい」

シルバー「苦し紛れの言い訳でもするのか?」

グリーン「ケーシィ、カウンターだ!」

超能力で作りだした鋭利な物体がスクリュー回転しながら、サイドンに突き刺さる。
それはサイドンのそれの2倍はありそうな角だった。
鎧のような胸板にぽっかり穴が開く。
そして土煙を立てながら倒れる。

ヒカル「サイドン、戦闘不能! ケーシィの勝ち!」

グリーン「ケーシィ、急所は外してやったか?」

ケーシィは無表情だ。
ただふわふわ浮いたり沈んだりしている。

シルバー「なぜだ! なぜそいつが生きている!?」

グリーン「消えたのは身代わりだ」

シルバー「何だと?」

グリーン「お前が最初に攻撃
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ