16 グリーン対シルバー 2
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いや、技ではあるが地面タイプのものではなかった。
ヒカル「あれは、ケーシィ!」
念力技で地面を動かして地割れを塞いでいく。
シルバー「捨てられたポケモンのくせに生意気だな。
弱い奴が出しゃばるとどうなるか教えてやる」
シルバーはサイドンをモンスターボールから出す。
シルバー「ちょっと角で突いてやれ」
ケーシィの背後から攻撃を仕掛ける。
グリーン「ケーシィ、避けろ!」
グリーンの声のほうが早く、テレポートで回避する。
ケーシィの残像が左右にぶれる。
そのちょうど中央に角の攻撃がくる。
シルバー「弱い奴がちょろちょろ逃げやがって、イラつくぜ」
グリーン「弱い奴相手に熱くなるなよ」
グリーンとシルバーは対峙する。
シルバー「昨日みたいに一撃で決めてやる。
サイドン、心の眼を使え!」
サイドンは目を閉じる。
五感以外の何かで相手を見る。
ヒカル「まずいっ!
サイドン、反則技使用につき失格! ケーシィの勝ち!」
ヒカルはグリーンとケーシィの身を案じて、早く決着をつけてバトルを終わらせようとする。
シルバー「ルールなんて関係ない!
昨日のポケモンの二の舞にしてやるぞ!」
グリーン「来やがれ」
シルバー「逃げられるものなら逃げてみろ!
サイドン、角ドリル!」
甲高い音を鳴らしながら回転する角が獲物を捉える。
回転によって摩擦が加わり、触れただけでその部分は無くなる。
風穴が開き、中心からバラバラに崩れていく。
そしてそれは消えてしまった。
シルバー「ざまあみろ! 跡形もなく消してやったぞ!」
ヒカル「そんな……ケーシィが……」
グリーンはただ黙って立っている。
シルバー「ショックで動けないか!
弱い奴はとっとと失せろ!」
高笑いするシルバーを、グリーンは無言で見つめる。
グリーン「まだ気づかないのか?」
シルバー「何のことだ?」
グリーン「そうか……ならいい」
シルバー「苦し紛れの言い訳でもするのか?」
グリーン「ケーシィ、カウンターだ!」
超能力で作りだした鋭利な物体がスクリュー回転しながら、サイドンに突き刺さる。
それはサイドンのそれの2倍はありそうな角だった。
鎧のような胸板にぽっかり穴が開く。
そして土煙を立てながら倒れる。
ヒカル「サイドン、戦闘不能! ケーシィの勝ち!」
グリーン「ケーシィ、急所は外してやったか?」
ケーシィは無表情だ。
ただふわふわ浮いたり沈んだりしている。
シルバー「なぜだ! なぜそいつが生きている!?」
グリーン「消えたのは身代わりだ」
シルバー「何だと?」
グリーン「お前が最初に攻撃
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