暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico41融合騎とユニゾンデバイス〜Eilie and Reinforce Zwei〜
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「そうだな。ヴィータとシャマルはココア、シグナムとザフィーラは緑茶で」
「そうやね。お湯沸かすな〜」
台所に向かったマイスターとルンルン気分なはやてが作業に取り掛かる。マイスターの料理の腕は昔から知ってるけど、はやての料理も負けないくらいにすごく美味しい。リンドヴルムの家事担当部門の料理もまぁ美味しかったけど、マイスターとはやての料理には想いがあるんだよね。ただ作るのと、誰かに食べて喜んでもらいたいって想いがあるのとじゃ全然違うもん。
「あ、雪が降ってきたですよ!」
庭の垣根にカラフルな電球を使っての飾り付けをしてるシグナムとザフィーラの様子を見ようとしたリインがそう教えてくれた。アイリは「見せて、見せて!」リインの居るところへ向かう。
「え、ホンマに〜? 道理で寒いわけやな〜」
「初雪だな。ホワイトクリスマスになるかもしれないな」
「去年もそうやったしな〜」
マイスターとはやての会話を背中に聞きながらアイリは「おお、雪なんて久しぶりだよ!」曇天から降る雪を見詰める。白。アイリと同じ色。純潔を示す色。アイリが大好きな色。あ、マイスターの黒も大好きだよ。
「リインは生まれて初めてです〜!」
「え、そうなの?」
「はいです。リインが生まれたのは今年の春ですし、これまでのお仕事で行った世界でも雪の降るようなところはなかったですし。アイリはどうなんです? 久しぶりだそうですけど・・・」
「ベルカの時はよく見たよ。けどシュヴァリエルに捕まってレンアオムに連れて来られてからは一度もないね。あの世界、季節が無かったから・・・」
温暖で過ごしやすい環境なのは確かだったけど、氷結系のアイリにとっては暑すぎたんだよね。まぁ空に浮遊する島だったからまだマシだったけど。回収実働部隊の訓練を称して何度か地上に降ろされたけど、暑さですぐに参ってた。そんな過去を思い返しながら、リインと2人で窓の外に見える雪を眺める。
「寒ぃ〜! チラホラ雪降って来たよ、はやて〜」
「ただいま帰りました〜!」
ヴィータとシャマルが、なのはの家族が経営してる店・翠屋から戻って来た。シャマルの手には白い箱。マイスターやはやてまでもが認める美味しいケーキが入ってる箱だ。この1ヵ月の間に何度か行ってご飯を食べたけど、どれも美味しかったんだよね。
「おおきにな、2人とも! ココア淹れたからそれで温まってな!」
「ありがと、はやて!」
「ありがとうございます。先に着替えてきますね」
シャマルは自室のある2階に、ヴィータははやての部屋に向かった。ちなみにアイリの部屋はマイスターと同じ。ターニャの屋敷でお世話になった時もアギトお姉ちゃんと一緒にマイスターと同室だったし、同じベッドで眠ったしね。
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