第8話「ほうしん」
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からな。」
地下の時はこの災害に備えたシャッターがあったから安心できたけど、こっちは机とかで作ったバリケードだからな。突破される可能性がある。
「だからって一人じゃ...。」
「大丈夫大丈夫。危険な真似はしないし、夜の間の奴らの生態も調べるべきだ。」
「...頼むから、バリケードからは出るなよ。」
分かってると手を振りながら俺は廊下に出る。
「(...まぁ、ゾンビに近い体質な俺からしたら、危険なんてあってないようなものだしな..。)」
そこまで考えてから気持ちを切り替え、近い方の階段へ向かう。
「...ま、よほど大多数じゃない限り、このバリケードも破られない...か。」
...ってか、今気づいたんだけど、このバリケードって下からくぐれるじゃん。
「一番下じゃないから、奴らは通れなさそうだが....。」
そう言いつつ、バリケードをくぐる。
...え?恵飛須沢の言った事早速無視してるって?...ソウダネ(目逸らし)。
「....あれ?数少ないな?」
恵飛須沢と一緒に荷物を持って上がった時はもう少しいたのだが。
「一階も様子見するか。...なに、ちょっとだけだ...。」
何かに言い訳するように俺は一階に降りる。
「......やっぱり少ないな。」
夜だから危険だと思ったが、それ以上に奴らの数が減っている。
「これは...要調査だな...。」
とりあえず、いったん戻るか。反対側のバリケードも調べておかないとな。
「夜だと少ない...か。収穫と言えるか?この情報。」
などと呟きながら一度生徒会室に戻る。
「二階の奴らは一通りやっておいたから、少しばかり眠っても大丈夫だろ。」
何かしらの性質を持っているとはいえ、態々群れを成してバリケードを破りにかかってくるとは思えない。さらに奴らは段差に弱く、二階の奴らは一掃しておいたからバリケードを破られる可能性は限りなく低い。
「...ま、見張りをすると言った以上、起きておくか。」
階段よりに生徒会室近くの壁にもたれかかる。
「...学校で戦時みたいな見張りをするとは思わなかったな...。」
実際にした事はないけどな。
「あいつらは...まだ起きてるな。」
先生に誘導されて寝室に移動はしたっぽいが、まだ起きている気配がする。
「...実際、軍人っぽい事をするのは、初めてなんだよな...。」
親父に鍛えられていたとはいえ、実践させられる事はなかった。...そりゃぁ、命の危険がそこらじゅうにあるのに、鍛える名目でできるわけないが。
「これも、いい経験
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