暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第1章:修正の始まり
第10話「和解」
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桜さんのような規格外の人といたらそんな感覚も鈍りますって..。」

「失敬な。俺はただISの機能を把握しているだけだ。」

「普段の身体能力もおかしいですよねぇ!?」

  何を言っている。俺はただ生身でISと戦えるだけでそこまでじゃないさ。(棒)

「ブラストファイアー!」

     ドォオオン!!

「...あっちも終わったか。」

  なお、ラウラと秋十君の模擬戦の他に、もう一つ注目されている戦いがある。

「ありがとうございました。」

「...ユーリも強いですね。...あれ、一応テスト用の機能なんですよね?」

  そう。ユーリの戦いだ。こっちは主にクラリッサ副隊長と戦っている。

「ジェイルさん...はっちゃけたなぁ...。」

  今回ユーリが使っていた武装は“ルシフェリオン”。狙撃・射撃系の武装に分類される見た目がメカメカしい杖だ。他にも、近接系の“バルフィニカス”や、広範囲殲滅系の“エルシニアクロイツ”などもある。どれもシールドエネルギーを使う武装で、癖が強いはずだけど...。

「それを見事に使いこなすのか。ユーリちゃんは...。」

「使い方さえ誤らなければ強いからな。あの武装は。」

「まぁな。どれもこれも虚を突くような武装だ。」

  見た目自体は科学っぽいが、実際に使うとまるで魔法のような効果だからな。ルシフェリオンは赤い光の球みたいなのとさっき放っていたビーム的なもの。バルフィニカスは鎌状に水色の光刃が発生する。エルシニアクロイツは闇色の爆発的なものとか、大量の剣を召喚して放ったりする。

「...俺には使いこなせそうにありませんね。」

「いやー、慣れれば案外使えると思うんだけどなぁ...。」

  今の所、ユーリちゃんもAI達のサポートがあってこそああやって使いこなせている訳だし。

【さー君!さー君!】

「【....なんだ、束?】」

  ちなみに束は滞在が決まった日の内に帰っていたりする。束もせっかくだからと言ったので、俺たちはまだ滞在しているといった具合だ。

【スカさんがゆーちゃんの新しい機能を開発したから戻ってきてくれって。】

「【...またおかしいのを作ってないだろうな...。..とりあえず、分かった。数日以内に帰る予定で行く。】」

【りょーかい!私からも伝えておくね!】

  束との通信を切る。ちなみに、“スカさん”と言うのはジェイルさんの渾名だ。束にしては珍しいタイプの渾名で少し違和感があるが、結構言いやすい。

「何かあったんですか?」

「いや、特に。」

  秋十君がどんな通信内容だったか聞いてくる。

「強いているのなら、もうすぐ帰らなければいけないという事だな。」


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