第1章:修正の始まり
第10話「和解」
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既に上層部にも通達してあり、決まった事だ。いいな?」
「「「「「ハッ!!」」」」」
「なお、共に暮らすとだけあって、自由に交流や模擬戦もしてよい。戦った事で知っているとは思うが、彼らは全員手練れだ。いい経験になるぞ?」
“おおおっ”と歓声が上がる。...さっきまで敵対していたとは思えないぐらいに雰囲気が明るいな。。これが軍の適応性か?
「あー...俺からVTシステムの事を言っておいていいか?」
「む?..そうだな。頼む。」
ラウラに聞いてから、俺から説明する。
「あー...此度はボーデヴィッヒ隊長のIS“シュヴァルツェア・レーゲン”にVTシステムが組み込まれていた事だが...なに、特に気にしなくていい。」
俺の言葉に隊員たちはざわめく。
「今、かの篠ノ之束が直々にVTシステムを研究している場所に向かっているからな。むしろ、気にするべきなのは研究所の奴らが同情したくなるほどひどい目に遭ってないか...ぐらいだな。」
続けた言葉に、少しばかり笑いが漏れる。
「こうして、ボーデヴィッヒ隊長は無事に助かり、世界に跋扈している違法研究所も一つ潰えたんだ。だから、特に気にすることはない。以上だ。」
一応、VTシステムに関する憂いは彼女達から取り除いておくべきだからな。これぐらい言っておけば大丈夫だろう。
「さて、では色々あったが、調査の結果報告を私とクラリッサがしてくる。お前たちは訓練に戻っておけ。」
「「「「ハッ!!」」」」
...そういえば、あの研究所(跡地)を調査に来てたんだな。
「はぁあっ!!」
「せぁっ!!」
プラズマ手刀とブレードがぶつかり合う。
「はっ!」
「くっ...はぁっ!」
もう片方の手刀が振るわれ、それをなんとか躱してカウンターを決めようとするが...。
「っ、しまっ...!?」
「終わりだ!」
寸での所で躱され、至近距離からレールカノンを喰らわせられ、シールドエネルギーがゼロになる。
「そこまで!」
「あー...くそ、今度は負けたか...。」
「何を言う。あれだってギリギリだったぞ。」
そう言って、互いに労わるラウラと秋十君。
「でも、これで負け越しだな...。」
「...その前に秋十君は軍人に対して..それも代表候補を相手にここまでする事が凄いって事を自覚しような?」
ドイツ軍に滞在する事になって一週間。ラウラと秋十君は度々模擬戦をして、周りの人達を盛り上がらせている。何せ代表候補の中でも上位に入る者同士の闘いだ。動きも参考になるし、技術の高い闘いは盛り上がるものだ。
「いや...
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