12部分:第十二章
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に、だな」
「それで御願いします」
騎士にそう念を押したうえでお城に向かいます。壮麗なお城にやって来るともう城門に来ただけでかなり物々しい雰囲気の中にありました。
「止まれ」
鳥の騎士はその城門の前で門を護る兵士達に声をかけられました。
「騎士殿とお見受けしますが」
「はい、私の名はローエングリン」
彼は馬から降りて自分の名前を名乗りました。
「それが私の名前です」
「ローエングリン様」
兵士達は彼の名前を聞いて目を開け背筋を伸ばしました。彼の名を知らぬ者は帝国の兵士にはいません。それ程の騎士なのです。
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