Fate/stay night
1154話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
綾子の言葉に凛と共に顔を見合わせ、どちらからともなく笑みを浮かべる。
実際、聖杯戦争というのは魔術師とサーヴァント同士の殺し合い何だから、無事に戻ってくるのが何よりだってのは事実なんだよな。
「そうだな。綾子の言う通りだ。……で、話を戻して次だな。魔眼C。能力としては、相手に対してランダムに状態異常を与えるという能力の魔眼だ、ランクを見れば分かる通り、そんなに強力って訳じゃない。少なくても、ライダーが使った魔眼に比べれば、かなり格が落ちる」
「……ああ、あの魔眼ね。詳細は分からないけど、かなり強力な魔眼よ。多分宝石ランク」
その宝石ランクとかいうのが、具体的にどの程度凄いのかは分からないが、ニュアンス的には最上級って意味なんだろう。
まぁ、強制的にステータスが1ランク……もしかしたら2ランク程低下させられたのだから、それも納得だ。
もっとも、これがあったからこそ俺はバーサーカーに苦戦する事になり、結果的に混沌精霊やグリフィンドラゴンのスキルを使えるようになったんだが。
「アークエネミーの魔眼も、雑魚を……それこそ、学校で襲ってきたような竜牙兵を相手にするのなら便利かもしれないけど、サーヴァントクラスを相手にするにはちょっと厳しいでしょうね」
「だろうな。しかも効果はランダム。麻痺だったり毒だったり、動きが鈍くなったりその他諸々だ。こっちでどの効果を与えるのかを選べない以上、強敵を相手にして使うのは止めておきたいところだな」
使いようによっては結構便利かもしれないが、それでもやっぱりランダム……運の要素が強いというのは、正直な話あまり嬉しくない。
「そして、最後。どうやら俺の身体ってのは混沌精霊って奴で、サーヴァント云々以前に元から魔力で構成されていたらしくてな。今思えば、魔力生成EXとかも、多分その影響だったんだろうけど。ともあれ、身体が魔力で出来ているというのを利用して魔力放出Aだ。この魔力放出ってのがどういう効果なのは、セイバーとバーサーカーの戦いを見ていた凛なら分かるよな?」
「ええ。あの小柄な体格のセイバーが、2.5mは超えているだろうバーサーカーとまともにやり合えたってだけで、どれだけ有能なスキルなのかは分かるね。……素の実力でバーサーカーを相手にしたアークエネミーが魔力放出を使うとか、ちょっと卑怯じゃないのかって思いたくもなるけど」
「でも、凛としては頼もしいスキルだろ?」
「否定はしないわ。……もっとも、対魔力と同じくもっと早くに使えていれば、聖杯戦争を楽に戦えたとは思うけど」
凛の言いたい事も分かる。
実際、もう残っているのはセイバー、ライダー、ランサーの3人のみで、桜ってのを助ける為にセイバーとライダーとは半ば休戦状態。残る最後の1人のランサーは、どこにいるのか全く分から
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ