Fate/stay night
1154話
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俺がそんな存在になったのかというのは相変わらず分からない。ただ、それがどういう能力を持っているのかってのは大体分かる。まずは……そうだな、何から説明したものか」
念動力と同じで、複数のスキルが組み合わさった能力である以上、説明する事も多い。
取りあえず思いつくままに説明するとしよう。
「念動力と同じく、複数のスキルが組み合わさっているスキルだから、そっちから説明していくぞ。まず、炎、影、召喚、それと特殊な魔術を使いこなせる事で、魔術EX、それらの魔術のみを無詠唱で使いこなせる事から、無詠唱B-となっている」
その言葉を聞いた凛が納得出来ないと口を開く。
「ちょっと待って頂戴。魔術のランクがEXで、無詠唱がB-ってどういうこと? 基本的に使える魔術は同じで、そのどれもが無詠唱で使えるのなら、無詠唱もEXになるんじゃない?」
「うーん、その件だが、どうやら魔術がEXというのになっているのは、炎、影、召喚以外の特殊な魔術の方が原因らしい。ほら、見ただろ? 俺がバーサーカーを相手にして最後に使った攻撃」
バーサーカーに対して最後に使った攻撃、それは愛と直撃という特殊な魔術を使った攻撃だった。
相手の防御手段を無効化する魔術に、複数の効果を1つに纏めた魔術。
あの時の光景を思い出したのだろう。凛は納得したように頷く。
「……確かに最後の攻撃は凄かったわね。あれだけの攻撃が出来るのなら、魔術のランクがEXになるのも納得出来るわ」
「理解して貰ったようで何よりだ。じゃあ次に、こっちは何でこれを持っているのかは分からないけど、神性D。多分だけど、混沌精霊という存在の神秘とか、そういう理由だと思う」
「神性は神霊適性を持つかどうかだから、直接的な戦闘には関係ないんだけど……精霊であるアークエネミーが、神性のランクがそこまで低いってのはちょっと気になるわね。精霊なんて、それこそ神秘の塊みたいなものじゃない。それとも、神性だから神秘とは別枠なのかしらね」
なるほど。確かにその可能性は考えられるな。
神性と神秘というのは、似て非なるものってところか。
「となると、こっちはその神秘性ってのが影響しているんだろうな。対魔力Aってのがある」
「……それ、出来ればキャスターと戦う前に欲しかったわね。キャスターの魔術を軒並み無効化出来たんじゃないかしら」
「俺としても、出来ればそっちの方が良かったよ。あの魔術の雨霰は、ちょっと洒落にならなかったしな」
魔術こそがキャスターの本領発揮だと分かっていても、上空から魔術を連射してくるっていうのは、厄介以外のなにものでもなかった。
「ま、それでも勝ったんだからいいじゃないか。あたしとしては、能力云々よりも2人が無事に帰ってきてくれる方が何よりだよ」
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