Fate/stay night
1154話
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、カマイタチブレスという遠距離攻撃用の能力も持っている」
「……あのねぇ。グリフォンにしろ、ドラゴンにしろ、どっちも幻想種よ? そうそう簡単に見つけられるものじゃないってのに、その2つの混ざった存在? これだけでも魔術協会に見つかれば騒がしくなるのは間違いないわ」
溜息を吐きながら告げる凛だったが、それには異議を唱える。
「それを言うなら、俺は英霊だぞ。バーサーカーのヘラクレスとか、アサシンの佐々木小次郎だって十分に騒ぐ理由になるんじゃないか?」
「……まぁ、そうかもしれないわね。それで、その……グリフィンドラゴンだったわね。いつでも召喚出来るの?」
「まぁな。召喚には魔力が必要だけど、俺の場合は魔力生成EXがあるから、殆ど意味はないし」
そう告げた時の凛は、笑みを浮かべていた。
……ただし、笑みは笑みでも、いつものにこやかな笑みではなく、何かを企んでいるかのような、ニヤリとした笑みだが。
「ねぇ、アークエネミー。ドラゴンの鱗とか爪とか、グリフォンの羽毛とかって魔術的な素材としてかなり優秀で、とんでもなく高く売れるんだけど……」
「そう言われてもな。グリフィンドラゴンの大きさを考えると、そう簡単に召喚する訳にはいかないぞ? 向こうにしてもそういうのを嫌がる可能性は高いし」
「いいから、今度試して見てくれる? 間近でじっくりと見た訳じゃないけど、かなりの神秘に見えたもの。正直、スライムとグリフィンドラゴンだとスライムの方が能力的に強いけど、グリフィンドラゴンがランク的にそう負けていないのは、その神秘が理由だと思うわ」
その後も色々とグリフィンドラゴンについて話し合い、最終的には取りあえず1回、どこか人目につかない場所で召喚を試してみるということになった。
綾子も、魔術とかそっち関係にはあまり興味がないらしいが、グリフォンとかドラゴンとかにはかなり興味を引かれたらしいし。
……もしかして、実はこういうのが好きなのか?
そうして、何だかんだでグリフィンドラゴンについての話が決まり……
「鱗と羽毛を流せば、少し前から欲しかったあの宝石も……もしかしたら、以前は泣く泣く諦めたアメジストも……ん、コホン。じゃあ本題の方に移って貰いましょうか」
「……威厳がないぞ、マスター」
「しょ、しょうがないじゃない。遠坂の、宝石を使った魔術はお金が掛かるんだから。それに、アークエネミーや綾子の食費とかの問題もあるでしょ。それよりほら。本題よ本題。混沌精霊だっけ? それについて話して」
何かを誤魔化すように告げてくる凛に、食費を圧迫している身としては、これ以上何かを言うのも何なので肩を竦めて口を開く。
「分かったよ。……さて、混沌精霊についてだが、生憎とこっちもグリフィンドラゴンと同じで、どうやって
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