第1巻……動き出す緋色の運命
4弾 自己紹介とロリコンと……「ロリコンじゃな(ry」
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
俺が事情を説明するとアリアは同情にも似た視線でオレを一瞥する。
「なるほどね。あと、キンジ。あたしのことはアリアでいいわ」
アリアはリビングで寛ぐオレを尻目に部屋を見渡す。
遠山はトランプ柄のトランクを玄関に引きずり込んでいた……何が入ってんだよ、アレ。
「あんた、一人部屋なの?」
「……話聞いてたのか?」
俺のツッコミはスルーでアリアは「まぁいいわ」と言う……どこがまぁいいんだよ、アリアさん?
夕日の差し込むリビングを背にアリアがキンジに振り返る……長いツインテールがアリアを追うように動いて夕日を反射。
煌めくように輝き……そして、キンジにとんでもないことを言い出した。
「―――キンジ。あんた、あたしのドレイになりなさい!」
……
…………
………………
「本気で言ってんのか、アリア?」
思わず一言。
「当たり前でしょ!」
アリアの言葉を一言で言えば……ありえん。
そりゃ冗談で言っているのであればお笑い事で済ませることはできるぞ?
しかし「パートナー」ならまだしも、ドレイときましたか……
「ほら!さっさと飲み物くらい出しなさいよ!無礼なやつね!」
……いかん、アリアのご機嫌メーターが不機嫌に偏って行っている。
ピンポーン……
また誰か来た……
と言うのは冗談だ……いいタイミングに来てくれた。
「えっと、ちょっと待てアリア。うちのメイドに用意させるから……いつものエスプレッソ・ルンゴ・ドッピオだろ?」
「……砂糖はカンナよ!」
オレのメイドさんの出番だな。
◯
キンジが意外とすんなりリサを入れてくれたのは嬉しい誤算だった。
つか、メイドって存在を生で見たことがないとか……
ちなみに、アリアご所望のコーヒーは……
オレの絶界内の在庫がもうなくなると思っていた高級豆を泣く泣く、全部持っていかれました……キビ糖も在庫切れだよちくしょう!
まぁ、俺も最後の一杯は飲めたからよしとするが。
で、やっぱりリサは恐ろしいほどに有能だった。
アリアのわがままにも笑顔で応えてるし……本当にメイドさんの鑑だよまったく。
で、オレは現在……リサと一緒に夕飯の支度をしている最中だ。
キンジ(名前で呼ばせてもらう許可をもらった)とアリアの会談を手助けするつもりなので、オレの手料理を振舞うことにした。
リサに買い出しを頼んだのはそれが理由だ。
今回振舞おうと思っているのは……アリアの好物の一つ。ハンバーグである。
主食は欧米式のパンにした……ガーリックフランスだ。
主菜は高品質の日本産の牛、豚、牛脂を混ぜ合わせて作ったハンバーグステーキ。
副菜はバター風味の甘露温野菜。
スープはコ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ