第1巻……動き出す緋色の運命
4弾 自己紹介とロリコンと……「ロリコンじゃな(ry」
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オレは一人納得する。いい加減、平民の味にもなれないとな……
「しかし、君が今日の爆弾騒ぎの被害者だったとは……」
「まぁ、な……強襲科のドンパチ、撃ちあいに慣れっちまったからな……この程度の騒ぎはもう慣れっこだ」
遠山って……苦労人だな、ホントに。
それと、アリアのことも聞いてみるか……
「それに、アリアにも目をつけられて困ってるとか?」
「……まぁ、な……」
「災難だったな、ロリコン扱いもされて」
「俺はロリコンじゃねぇぞ!?」
遠い目するくらい憂鬱なのか、と思ったらツッコミが帰ってきた……いい反応だ。
「そう言えば、遠山って……兄弟いるのか?」
「……なんでそんなこと聞くんだ?」
……遠山の空気が変わったな……やっぱり何かあったか
「実はあの冬……オレは遠山金一武偵に助けられたからな……」
「兄さんを知ってるのか!?」
「……まぁな。アンリベール号に乗ってたんだよ……乗客として」
オレは遠山にあの日のことを……伊・Uのことは伝えないように気をつけながら一応、俺の知る情報を与えておく。
「だから、カナさん……いや、金一さんは生きてるよ」
「そうか……兄さんは生きてるのか……」
「会いに来れない事情でもあるのかもな……あの日以来、彼には会ってないから詳しいことはわからないがな」
オレはぼかすように話を切る。これ以上遠山をこっち側に引き込むわけにもいけない。
……この国で伊・Uを知ってるやつは「抹消される」からな……アリアのパートナー候補をうっかり消すわけにもいかん。
さて、そろそろリサが着くはずだが……買い出しを頼んだからやっぱり時間がかかるのか。
ピンポーン……
「遠山、誰か来たぞ?」
「……居留守使うわ……何か安心したらどっと疲れた」
ピンポンピンポーン
……しかし、遠山の自転車に爆弾を仕掛けたのは一体誰なんだろうな……
ピポピポピポピポピピピピピピンポーン!ピポピポピンポーン!
……インターホンの爆押しに耐えかねた遠山が
「あーもう、うっせぇな!」
重い足取りで立ち上がり、ドアに向かって歩いて行った。
そこで止まってドアの向こうの誰かとやりとりしているが……誰なんだ?
「まて、勝手に入るな!」
叫ぶ遠山……その手が掴もうとしたのはアリアだった。
「トランクを中に運んどきなさい!ねぇ、トイレどこ?」
「トイレはそこだ」
とオレが言うとアリアが「ありがと」と言ってトイレに入っていった。
そして、トイレから出てきたアリアは……
「って、ハヤト!?なんでここにいんのよ?」
「充てられるはずの部屋に問題があってな……」
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