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9人の勇者のはぶれ者
序章 王都離脱編
知力チートとかいらねぇ…と思ってた時期が私にもありました
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、ということは奥にも同じようなものがあるのだろう。
そしてこの量を覚え切るのは普通なら不可能なのだが、俺には完全記憶がある。
先ほどまでサヴァン症候群とか言ってすいませんでしたまじ有能です。

一番下にある分厚い本を取ってみて題名を見てみると意味不明な言葉が書かれていた。
なんだこれ?と思った瞬間題名が読めるようになった。
なんでや?と思いステータスを確認してみると前見た時に見逃していたものがあった。

完全理解
一度見て、聞いた言語を理解することが可能。また複雑な魔法式を理解することが可能。

orz…なんだよ俺…最強じゃねえのか?(迷信)
っとまあ…読めるようになったのは嬉しいからいいか。

どれどれ?

【ふるきゆうしゃのまおうとうばつたん】

うへ、これ平仮名じゃんめっちゃ読みにくい…と思った瞬間感じに直された。

読みやすくしてくれてるのかありがたいなこの《|完全理解》。

『ある所にシュベラルという王国がありました。そこにはお金に目がない王様がいました。ある日、王様は言いました
「魔王の宝をもってこい」
と。この命令に兵士達はうろたえました。残虐非道と言われている魔王の宝を奪ってこい、と言うのですから当たり前。そこで思いついたのが異世界からの勇者の召喚。
兵士達は魔術師達を呼び寄せ勇者を召喚しました。
その勇者は魔王を倒すために旅に出ました。
その道中エルフやワービーストなどの亜人や獣人を仲間にしました。
そして勇者は六人の仲間とともに魔王の城へとたどり着き、魔王を倒すことができたのでした。
おしまいおしまい』

…なんというかあれだよな…金に目がない王様とか書くか?普通…
あ、エルフとかいるのか、会ってみたいな。

と思い本棚に戻すとその隣の題名をチラリと見る。

【まおうのわるさ】

…まさかここって全部童話や昔話なんじゃないのか?
そう思い近くにいた図書員に聞いてみると

「は?何当たり前のこと言ってるんですか?レベル1の本は全て童話ですよ?」

と返ってきた。
まじかよ!?うわぁ!時間無駄にした!

心の中で叫びレベル2の扉まで走ろうとすると後ろにいた図書員に

「走らないでください!」

注意されました。泣きたい…



「あんまり数は多くないな…」

レベル2の本棚は天井より何メートルか低く一番上は何本か入っている程度だった。

「これから読んでいこうかな…」

そう呟き俺は【基本武器全書】と書かれた本を手に取った。

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