8話 ガルマ大返し 11.10
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んで考えた。自分は人より多くの才能に恵まれていると自負をしていた。その才能がこのまま時代に埋もれていく自分を嫌ってアムロの傍にいることを決めた。
アムロはシロッコの勘から時代を変革する何かを持ち合わせている、あるいはきっかけになってくれると告げていた。が、アムロは自分で役目でないと言い切った。
では、アムロではない。しかし、何かが引っかかる。それがわかるまでは見守っていこうそうシロッコは考えた。
シロッコは自身の思想のかたちを未だ決めかねていた。いざとなれば自分は変革者になるかその支援をする覚悟でいた。それまで気長に待つことにした。
「君は大義というものには憧れを抱かないわけだ」
「大義など、危険な妄想だよ」
アムロはあくまで凡人であり、政治の腐敗にしろ大義にしろ特権意識がすべての騒動の元凶であるという考えであった。シロッコはアムロとは共感を得ることはないと認識した。それ以来シロッコは静観しアムロとは他愛のない話のみするようになった。
* カンザス地上 グレイファントム 11.11 22:00
カンザスのカンザスシテイ傍に着陸し艦の照明をすべて落とし地面のソナー探知のみで敵機を探索していた。フラウは到着後2時間継続して耳を凝らしながらレーダーに見入っていた。
「・・・艦長!いました。編隊で10機。7時の方向距離20km。本艦に平行して通過中」
ブライトが着地に選んだところはザクの壁より30km離れたところだった。朝になればまたジオンの哨戒でガウの雨をまともに喰らうようなところにいた。
ブライトは幸運だと思った。奇襲部隊が正面から来る分には受けて立つがそれが叶わない場合はこうやって探査しなければならない。そしてリミットは夜明けまで。それ以降はまた隣の州の連邦前線基地まで後退しなければならなかった。
「1日でまさか成果が挙がるとはな」
ブライトは安堵した。アムロらパイロットも我慢せず済んだことにほっとしていた。
そしてアムロたちは各モビルスーツに乗り込み、その奇襲部隊を追撃した。アムロはガンダムが先の戦いで修理しているためジム改での出撃だった。
ランバ・ラル隊はドム10機の部隊でコロラドの連邦前線基地へ奇襲のため出撃していた。
斥候のアコーズがランバ・ラルにその先の状況を報告していた。
「大尉。この先も連邦の反応はありません。安全に進めます」
「わかった。いくぞ。今夜も無事に生きて帰るのだ」
ランバ・ラルは今まですべて上手くいっていた奇襲に関して一つも浮かれることなく、むしろ部下たちの引き締めに努めることにより更に奇襲の成功率を上げていた。
その部隊の警戒感は研ぎ澄まされてた。隊の最高峰のコズンが自分の
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