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逆襲のアムロ
8話 ガルマ大返し 11.10
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さ」


カイはふふんと鼻で笑った。そして顎である方向を指した。


「あっちみてみろよ、セイラさん」


セイラがカイが示す方向を見るとハヤトとフラウが管制中で互いに楽しそうに談話していた。


「あらいつの間に。仲睦まじいことね」


セイラは微笑んでそのカップルを見つめていた。カイもそうだなと笑った。


「こんな戦時下なんだ。こういうのもいいものだろう」


カイはコーヒーを飲み干した。
すると、敵接近の警報が鳴った。
フラウは慌ててソナーに見入った。ブライトが叫ぶ。


「管制!どこから来ている」


フラウは的確に位置と数を告げた。


「正面です。今までの戦闘よりガウ級の艦艇およそ5機、周りにドップが50機見受けられます。このままでいくと30分後戦闘に入ります」


ブライトは数の上でこの単艦での戦闘は無謀と判断し、進路を変え戦闘を避けるようにした。
グレイファントムのレーダー管制はガウの倍の能力保有していた。そのためガウの哨戒網に引っかかることはなく無事やり越すことができた。ブライトはほっと胸をなで下ろした。


「なるべく任務以外のことはしないように務めたいものだ」


ブライトはアムロらにそうぼやいた。アムロもそうだなと答え、シロッコも正しい判断だと言った。
シロッコはアムロに声を掛けた。


「アムロ君。私は君のことに期待している。唐突で理解してもらえないかもしれないが、君の示すその先に興味があるのだよ。そこでこの戦争について君はどう思う?」


アムロはシロッコを少し警戒し、その質問に答えた。


「人のできることには限りがあります。身の丈に合わない服を着て何を飾ろうとしても似合わないのです。下手な危険な思想を持ち合わすことなく、ゆっくりと自然に身を任せ、人は世は進化していくべきだと思います」


「ほう。しかし時代はプロパガンダによってジオンという思想が生まれ、このような戦争状態に陥っている。それを君はなんとも思わないのか」


「戦争はよくない。それは万人が思うところで、解決策に用いる場合は歴史的にもいくらでもある。今までもそれを乗り越え教訓に生かし平和を築いてきた歴史もある。荒療治をして破滅した者もたくさんいる。オレが事なかれ主義だと言いたいならばそれでも良いと思っている。」


アムロは一呼吸おいて話を続けた。


「オレはこの時代で変革者になろうとは思わない。軍人はあくまで戦うだけ。世直ししたければ政治家になるがいい、そう思う。それを両方コントロールすると身を滅ぼす。歴史上いい流れになった例がない」


「軍閥政治か。確かにそうだな。世直しをするのは政治家の役目だ」


シロッコは腕を組
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