6部分:第六章
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があったのかは全く知らないのだった。それも全くである。知る筈もないことであった。
蔵もそこにあったものも今はない。何一つとして。そこにあったものは忘れられてしまっていた。完全にだ。
あの蔵があった場所にあるのはだ。公園だった。そこで子供達が遊んでいる。
「次はブランコに乗ろう」
「うん、そうしよう」
そこには明るい笑顔があった。だがそこにかつてあったものも誰がいたのかも子供達は知らないのだった。全ては遠い果てに消えてしまっていた。
座敷牢 完
2010・6・9
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