買い物とお見舞いと陸軍大臣京極圭吾との出会い
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太正14年7月・・・
直哉とさくらは互いの誕生日が近いので、二人で買い物と米田支配人のお見舞いに行く為街を歩いていた。
「お姉ちゃん誕生日プレゼントありがとう」
「私もありがとう、直哉君」
「さて支配人の病院に行こうか直哉君」
「うん、そうだねお姉ちゃん。あれ、大神さんじゃないお姉ちゃん?」
「そうだわ、どうしたのかしら」
二人が大神に近づくと、大神が陸軍の青年将校達に絡まれていた。
「おい貴様、我々の命より、その犬の命が大事と、ほざくのか?」
「ガハッあのままだったらこの子は死んでいました」
「まだそんなことを言うか」
「ぐっ、あなた方は、間違っている」
「何だと!!貴様ーーー」
再び青年将校のパンチが大神を捉えようとしたその時、直哉が、そのパンチを受け止めていた。
「もうやめなよお兄さん、こんなくだらない事して、楽しいの?」
「何だ?餓鬼お前もやられたいのか?」
「直哉君危ない」
さくらが直哉を庇った。
「きゃあ、直哉君大丈夫?」
「お姉ちゃん今霊力で治療するからじっとして」
直哉は、さくらを霊力で治療していると、車から降りてきた男性が、直哉とさくらに声をかけて来た。
「君達もしかして真宮寺一馬大佐のお子さん達では?」
「「え、お父様、お父さんのことを知ってるんですか?」」
「ああ、やはりそうでしたか、自分は京極圭吾といいます」
「え、陸軍大臣の?」
直哉は京極の名前を聞いて驚いていた。
「いやいや私なんて、あなた達の父上からしては、まだまだですよ、私の部下がとんだ無礼をして申し訳なかった。それではまた」
そう言って京極の乗った車は、発進した。
「お姉ちゃんどうする?大神さん起きそうに無いけど」
「仕方が無いわね、大神さんも病院に連れて行きましょう」
直哉と、さくらは、大神を連れて、陸軍病院に連れて行くと、そこに李紅蘭がいた。
「ありゃさくらはんに、直哉くんじゃない」
「あ、紅蘭姉ちゃん久しぶりだね」
「紅蘭どうしたの?」
「いやな、帝劇に戻る前に、支配人の顔を見にきたんや」
「そういう直哉君たちは、どうしてここにおるん?それも気絶してる大神はんを連れて?」
「うん実はね・・・」
直哉が今までの、経緯を紅蘭に話した。
「そりゃ難儀やったなさくらはん」
「ホントせっかく直哉君と楽しい買い物の途中だったのに」
「そう言えば今月さくらはんと直哉君の誕生日だったよな、それで二人で買い物か?」
「直哉君てそういうとこ、しっかりしてるよなあ」
「そう?だって、誕生日て、その人の一番大切な日で
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