レーモ7攻略編
第7話 レーモ7攻略作戦
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レーモ7でスタフィ達が敵を察知する約12時間前…
「艦長、シャア・アズナブル大佐より通信です!」
ブリッジのクルーが一瞬ざわめく。
赤い彗星と恐れられたエースパイロット。
一年戦争後は連邦軍のクワトロ・バジーナ大尉としてエゥーゴに潜入していた彼は、その後再びシャアとしてジオンに戻った。
「繋げ!」
艦長が応じた。
「グラフィーを制圧した戦果は聞いているよ、ガテット少将。流石、と言ったところか。」
階級が上の人物に対してシャア大佐がこの口調なのは、圧倒的なカリスマ性と、指揮だけでなくMSパイロットとしての実力と実績から実質的なジオン残党の”総帥”だからだ。もはや、大佐は愛称といってもいい。
「いえ、ジオンの名を背負う者として、任務を遂行したまでであります。」
「謙遜することはない、今の所作戦は順調だ。月での活躍を期待しているよ。」
「ハッ!」
MSデッキー
「どうだい?フーバー」
整備長が自慢げに言う。
「これが…俺のMS…」
そこには、まるでトンガリ帽子を被った様な頭の緑のMSがあった。
「AMX-107、バウ!ネオジオンで唯一の可変分離MSだ。」
「分離?」
「ああ、こいつは分離して上半身をバウ・アタッカー、下半身をバウ・ナッターにそれぞれ変形させるんだ。」
ニカっとした整備長の笑顔。
「もうすぐ試験飛行だろ?聞くよか乗って試す方がいい。アイラも出るそうだしな。」
「あいつも?」
「ああ、新型を貰ったってはしゃいでたよ。」
アイラは確かにグラン大尉の隊に編入されたはず。
「いいねえ、ランデブー飛行とは。まあ慣れてこい、隊長さんよ。」
最後の言葉が自分の立場を理解させた。
コックピットに向かうと
「コンソールの起動は終わってるからな!」
シートに座り、それぞれチェックする。
「火器管制コンソール起動よし、OSチェックよし、ジェネレーター出力正常!フランクリン・フーバー、行きまぁす??」
操縦桿を前に倒し、機体を前進させる。
モニターに広がる宇宙。
グワンバンの周りを飛行していると、通信を受信した。
「こちら、グワンバン級ガテット・ステローン少将だ。」
艦長の声だ。
「これより我が艦隊はアクシズ艦隊とともに前進し、月都市攻略の要として、レーモ7攻略作戦を開始する!12時間後に戦闘予定だ、各部隊、準備を怠るな!」
「攻略作戦…か。生き残れるかな。」
背後にアイラと思わしき機影を捉え、フーバーは虚空を見つめていた。
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