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M?R - メルヘヴン - 竜殺しの騎士
042話
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えていた。スノーマンを巨大化させ重量を肥大化させた上でスノーマンを更に凍結させ氷漬けにしてしまった。雪の重さと氷の牢獄で封じ込めるという作戦。これにより相手の動きをほぼ完全に封じる事ができる。

「中々良い手を考えやがるぜスノウの奴」
「やったのぉスノウちゃん!!これでスノウちゃんの勝ちじゃ!!」

完全にナイトの行動を封じた且つ氷で相手は寒さと雪の超重量の二重苦。これでも戦う事等出来ないと誰もが思った。メルのメンバー、観客、他のナイトも戦えないと思っていた。そしてポズンがコールをしようとした瞬間氷に亀裂が走り始める。

「まっまさか!?」

氷から響いてくる亀裂が走る音に驚きを隠せずに驚愕するスノウ。更に走っていく亀裂から漏れ出してくる恐ろしいまでの魔力に思わず距離を取り攻撃に備える。そして次の瞬間、氷が弾け飛びスノー漫画吹き飛ばされる。

「アイスドアース!!!」

一瞬気押されそうになったが気持ちを強く持ち再び氷を飛ばして攻撃をする、今度は氷は砕かれずに命中した音が響き少々安心するスノウだが煙が晴れていくそこには平気そうに立っているシグルド、が仮面には罅が入っており徐々に割れて行き遂には仮面は崩れ去ってしまった。

「くっ……すまん折角賜った仮面を………」

仮面を壊された事を悔いるようにその表情を右手で隠し指の隙間から鋭い眼光をスノウへと向かって飛ばす。誰が思わずその鷹をも凌駕する眼光に、そして顔に当てていた手を離し剣を握り締めた。

「ディアナから賜った仮面をよくも………やはり容赦はしなくていいようだなスノウ姫」
「えっ………ど、如何して貴方がッ!!!!!????」
「ええええ!!!!??」
「ど、如何いう事っすかあれ!!?」

手によって隠されなくなった素顔を見たメルのメンバーは驚愕し大声をあげ混乱した。

「おいなんでてめぇがそこに居やがるんだ!!?」
「な、何故なんだ!!何故君がそこに!!」
「しっかりせいや!!お前さんがなんでチェスにおんねん!!?」

鋭い瞳に白銀のような髪、聖人のような気高い雰囲気。そこにあったのは誰もが知っている顔だった、救世の騎士、竜騎士など人々は彼をそう呼び称えていた。数々の激戦を潜り抜けカルナとの対決は伝説と語る者も少なくない。それ程の人物がそこに居た。

「ジ、ジーくん………無事、だったの………?で、でも何で…如何して……チェス側に居るの!!!?」

竜殺しの騎士、ジークフリードがそこにはいた。

「ジーくん……ディアナでも俺をそう呼ばない筈だがな。お前にそう呼ばれる筋合いは無い、ディアナの妹」
「―――ッ!!!!」

冷たい言葉がドロシーへと投げかけられた、今まで利いたこともなければ向けられた事もないようなジークの言葉に思わず思考と
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