2部分:第二章
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から屋敷の中を時間があれば見回してみた。しかし怪しい場所はこれといってなかった。何しろ使用人の多い屋敷だ。昼にも夜にも何処にでも人がいる。これでは不気味な場所なぞありはしない。
庭も同じだ。常に誰かが掃除をしている。使用人達は最近では彼の顔を見ると悪戯っぽく笑ってだ。こう言ってくるのだった。
「若旦那様、どうも」
「おはようございます」
既に婿入りは決まっているようなものだった。そんな状況にもなっていた。
とにかく広い屋敷だ。しかし何もおかしなところはない。酒蔵もそれを造る場所もだ。何処もおかしなところはない。何かが出ると言われてもだ。全く何もない。
それで彼も諦めかけていた。そんな時であった。
ある日の夜だ。彼が家の使用人達と共に飲んでいた。干物をつまみとしてそのうえでだ。酒を楽しんでいた。
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