第5章
冥界合宿のヘルキャット
第99話 修行、始まります!
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の塊が襲ってくる!
山に連れてこられてから早三日、毎日の様にドラゴンに火を吐かれ続ける一日を過ごしていた。
あははぁ…………死ぬウウウウッ!!死んじゃうううううううっ!!
「今度は上手く避けたな」
「そりゃまあ……」
「もう三日も追いかけ回されてんだ!簡単に黒焦げにされてたまるか!?」
「そのいきや良し。ならばもう少し火力を上げてやろう」
「え!?」
「望む所だ!」
「おい、明日夏!?」
ドゴォォォォン!
「うわああああああっ!?!?」
そんなこんなで、今日もまた、死なない様にドラゴンのおっさんの吐く炎から逃げ回る毎日を過ごした。
ー○●○ー
「うみゃい!うみゃいよぉぉぉぉっ!!」
山に来てから更に数日、俺は様子を見に来てくれたアザゼル先生が持ってきてくれた差し入れを涙流しながら食べていた。
食事に関しては、明日夏からサバイバル技術を教えてもらったり、小さい頃に釣りをやってたりで、ウサギみたいな奴やイノシシみたいな奴を狩ったり、釣りで魚なんかを釣って、それを捌いて焼いて食べたりして、食事には困っていなかった。
でも、この差し入れは部長やアーシア、朱乃さん、鶇さんお手製!美味さも、感動も全然違う!愛を感じるよ!
「そんだけ喜んで食ってくれりゃ、あいつらも火花散らしながら作ったかいもあったってもんだ。しかし、多少見ない間に良いツラになったじゃねえか」
「ふざけんな!死ぬよ!俺、死んじゃうよ!このおっさん、ほんと容赦無いんだもん!?」
「ちゃんと死なない様に手加減しているだろう?」
「ハハハ。そっちは順調そうだな。んで、明日夏。お前は大分ひでえツラだな?」
「………」
先生の指摘に明日夏は目を逸らして、黙々と差し入れのおにぎりを食べていた。
明日夏の様子は誰がどう見ても、疲弊しているのが丸分かりだと言う状態だった。
そりゃそうだろうな。タンニーンのおっさんのしごきが終わった後、そこからは基礎トレーニングをやっていた。おっさんのしごきに比べればマシと感じて案外普通にこなせていた。
ただ、明日夏はそれに過剰に取り組んでいる節があった。下手すれば、夜も寝ないでやっているかもしれなかった。
「明らかにオーバーワークをやっているな。まともに寝てんのか、お前?」
「………」
「……多分、寝てません……」
「倒れてねえのが不思議だぜ」
無言の明日夏の代わりに俺が答えると、先生は酷く呆れた様に溜め息を吐く。
明日夏がここまで過剰に取り組むのは、やっぱりあいつ、レイドゥンが原因なんだろうな。ただ、両親の敵討ちの為に力を付けている理由じゃねえんだろうな。仲間、特に家族を守ろうと必死なんだろう。こいつはそう言う奴だからな。
両親を早くに亡くし
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