第5章
冥界合宿のヘルキャット
第99話 修行、始まります!
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その為に鶇、燕。二人には千秋と戦闘を行い、できるだけ追い詰めろ。その果てに色々と得る物があるはずだ」
千秋と燕は無言で頷き、鶇も特に否定的でもなかった。
実は俺への修行も千秋と同じ物だった。『幻龍の緋衣』の緋のオーラを自在に操れる様にと。
だが、それだけでは足りないと思った俺は修行内容を変えてもらい、次に内容説明される奴と同じ物をやる事になった。
「最後にイッセーと明日夏。お前ら二人は同じトレーニングをしてもらう」
「明日夏と同じ?」
「よろしく頼むぜ」
「で、何をやるんですか?」
「そろそろ来るはずだ」
空を見上げるアザゼル。
俺達も空を見上げると、巨大な影がこちらに近付いてきた。
「昨日のドラゴンのおっさん!?」
飛んできたのは、昨日アザゼルが俺達に嗾けた元龍王のタンニーンだった。
「明日夏にはもう伝えてるが、そいつがお前達の専属トレーナーだ」
「ええぇっ!?」
「ドライグを宿す者とドレイクを宿す者を鍛えるのは初めてだ」
タンニーンは楽しそうに目を細める。
これは相当いびられるかもな。俺は望む所だが。
「特にイッセーには修行中に禁手に至らせたい。明日夏はとりあえず、『幻龍の緋衣』を完璧に使いこなせる様にさせてやってくれ。ま、死なない程度にいびってやってくれ。お前らも死なない程度に気張れや」
「……あの……もう少し言い方っても…おわぁ!?」
文句を言いかけてるイッセーをタンニーンは問答無用とばかりに掴み上げる。
俺もとりあえず、タンニーンの肩に乗る。
それにしてもこの光景、人がドラゴンに攫われようとしている絵面にしか見えねえな。千秋達なんて、物凄くハラハラした様子でイッセーの事を見ていた。
「イッセー」
「……ぶ…部長ぉ……」
「気張りなさい!」
「……そうでした……優しい部長も修行の時は鬼のしごき部長に変貌するんでした……」
「ま、腹括るしかねえだろ」
「………なんでお前は平然としてるんだよ……」
「リアス嬢。あそこに見える山を貸してもらえるか?こいつらをそこに連れていく」
「ええ。鍛えてあげてちょうだい」
部長の了承得たタンニーンは、俺達を連れ、山に向かって飛び立つ。
「部長オオオオオオッ!?!?!?」
ー○●○ー
「うわぁぁぁぁんっ!!」
拝啓、天国のお祖父様。俺は現在、山で親友と一緒に怪獣から逃げ回る夏休みを過ごしております。何を言っているのか分からないと思いますが、そうとしか言いようがありません。
ドゴォォン!
「おわぁあっ!?」
「クッ……」
走る俺達目掛けて、炎
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