暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第5章
冥界合宿のヘルキャット
第99話 修行、始まります!
[6/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
その為に鶇、燕。二人には千秋と戦闘を行い、できるだけ追い詰めろ。その果てに色々と得る物があるはずだ」

 千秋と燕は無言で頷き、鶇も特に否定的でもなかった。
 実は俺への修行も千秋と同じ物だった。『幻龍の緋衣(アグレッシブネス・スカーレット)』の緋のオーラを自在に操れる様にと。
 だが、それだけでは足りないと思った俺は修行内容を変えてもらい、次に内容説明される奴と同じ物をやる事になった。

「最後にイッセーと明日夏。お前ら二人は同じトレーニングをしてもらう」
「明日夏と同じ?」
「よろしく頼むぜ」
「で、何をやるんですか?」
「そろそろ来るはずだ」

 空を見上げるアザゼル。
 俺達も空を見上げると、巨大な影がこちらに近付いてきた。

「昨日のドラゴンのおっさん!?」

 飛んできたのは、昨日アザゼルが俺達に嗾けた元龍王のタンニーンだった。

「明日夏にはもう伝えてるが、そいつがお前達の専属トレーナーだ」
「ええぇっ!?」
「ドライグを宿す者とドレイクを宿す者を鍛えるのは初めてだ」

 タンニーンは楽しそうに目を細める。
 これは相当いびられるかもな。俺は望む所だが。

「特にイッセーには修行中に禁手(バランス・ブレイカー)に至らせたい。明日夏はとりあえず、『幻龍の緋衣(アグレッシブネス・スカーレット)』を完璧に使いこなせる様にさせてやってくれ。ま、死なない程度にいびってやってくれ。お前らも死なない程度に気張れや」
「……あの……もう少し言い方っても…おわぁ!?」

 文句を言いかけてるイッセーをタンニーンは問答無用とばかりに掴み上げる。
 俺もとりあえず、タンニーンの肩に乗る。
 それにしてもこの光景、人がドラゴンに攫われようとしている絵面にしか見えねえな。千秋達なんて、物凄くハラハラした様子でイッセーの事を見ていた。

「イッセー」
「……ぶ…部長ぉ……」
「気張りなさい!」
「……そうでした……優しい部長も修行の時は鬼のしごき部長に変貌するんでした……」
「ま、腹括るしかねえだろ」
「………なんでお前は平然としてるんだよ……」
「リアス嬢。あそこに見える山を貸してもらえるか?こいつらをそこに連れていく」
「ええ。鍛えてあげてちょうだい」

 部長の了承得たタンニーンは、俺達を連れ、山に向かって飛び立つ。

「部長オオオオオオッ!?!?!?」


ー○●○ー


「うわぁぁぁぁんっ!!」

 拝啓、天国のお祖父様。俺は現在、山で親友と一緒に怪獣から逃げ回る夏休みを過ごしております。何を言っているのか分からないと思いますが、そうとしか言いようがありません。

 ドゴォォン!

「おわぁあっ!?」
「クッ……」

 走る俺達目掛けて、炎
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ